キックとスネアのレイヤー

    

みなさんは、キックやスネアなどのドラムの音をどのうようにして選んでいますか?

ほとんどの場合、サンプルから1つの気に入ったもの選んで使っているのではないでしょうか。

もちろんその方法も正解のひとつですが、

今回は、2つのサンプルを組み合わせて、新たにオリジナルのモノを作り出す「レイヤー」という方法を、キックとスネアで解説していきます。

     

         

それでは早速、レイヤーしたキックとスネアを聴いていきましょう。

          

レイヤーしたキックとスネア

    

キックとスネア、それぞれ2つずつレイヤーして作っています。

         

   

レイヤーを作る際には、選ぶサンプルが何の役割になるのか、を明確にしてサンプルを選ぶよう意識するとうまくいきやすいです。

     

今回のレイヤーでは、

「KICK Aが低域」、「KICK Bが高域」。

「SNARE Aが中低域」、「SNARE Bが高域」

の役割になることを意識し、サンプルを選び、レイヤーしています。

    

それではまず、キックのレイヤーからみていきましょう。

  

  

   

1 ) それぞれの役割となるキックを選ぼう

    

元となる選んだ2種類のキックを聴きましょう。

    

KICK A

    

KICK B

   

それぞれ十分そのまま使えるものですが、この2つをレイヤーしていきます。

   

  

    

2 ) EQ処理

    

「KICK Aが低域」、「KICK Bが高域」を担当するので、

KICK Aの高域を削り、KICK Bの高域が入るスペースを、

KICK Bの低域を削り、KICK Aの低域が入るスペースを空ける必要があります。

   

EQ処理をした結果。

    

KICK A (EQ処理後)

    

High Shelfで3000Hzを-9dBカット。

    

    

KICK B (EQ処理後)

    

Low Cutで500Hz以下をカット。

    

それぞれのボリュームバランスは、「KICK A -6dB」、「KICK B -3dB」。

    

今回は、上記の帯域でのEQ処理ですが、サンプルによってEQのポイントが変わってくるので、その時その時の良いポイントを見つけながらEQ処理をしましょう。

    

次に、スネアのレイヤーをみていきましょう。

方法はキックと同じです。

   

   

   

3 ) それぞれの役割となるスネアを選ぼう

   

選んだスネアはこの2つです。

    

SNARE A

    

SNARE B

   

   

   

4 ) EQ処理

   

キックと同様にEQでカットしていきます。

   

SNARE A (EQ処理後)

   

High Shelfで2000Hzを-6dBカット。

   

   

SNARE B (EQ処理後)

    

Low Cutで400Hz以下をカット。

   

    

そして、少し広がりがあるように余韻がほしいので、SNARE Bにのみリバーブをかけています。

   

SNARE B (EQ処理 & リバーブ)

    

リバーブの設定

   

それぞれのボリュームバランスは、「SNARE A -9dB」、「SNARE B -6dB」。

  

   

これで、キックとスネアのレイヤーが完成しました。

今回のキックとスネアを使って曲にするとこのようになります。

   

レイヤーしたキックとスネアにハイハット、シンセ(サイドチェーン有)をプラス。

    

使用したサンプル

    

ハイハットとシンセのサンプルは、Cymatics社の「Millenium」から使用しています。

このサンプルパックは、現在フリーでダウンロードできますので、是非ゲットしてみてください。

    

   

   

    

レイヤーは、キックやスネアなどのドラムだけではなく、メロディやコードのシンセ、ベースなどにも応用できます。

また、今回は1つずつのレイヤーでしたが、3, 4つのレイヤーもおもしろい良い結果になるかもしれません。

いろいろ試行錯誤し、あなただけの音を作りましょう!

   

   

   

RYOTA

Vocal Chops -2-

     

みなさんこんにちは!

    

今回は、「Vocal Chops」の後編です。

(前編はこちら “Vocal Chops -1-” )

前編では、ボーカルのワンショットを選び、

サンプラーのEXS24に取り込むところまででした。

その続きを早速はじめていきましょう。

   

   

  

4 ) Vocal One ShotをEXS24でエディットしよう

   

ボーカルワンショットを取り込んだサンプラーEXS24を開きます。

    

   

EXS24の右上にある“edit”をクリックし、エディターを開きます。

   

    

各ボーカルワンショットはそれぞれ鍵盤に、

「A (ド#) はC0」、「B (ド) はC#0」、「C (ド) はD0」に割り当てられています。

    

    

C0の鍵盤を弾くと、Aが発音されるようになっているため、

C0 (ド) を弾いているのに “ド” ではなく、”ド#” が発音されることになってしまいます。(B, Cも同様)

このままでは弾きたいメロディが思うように弾けなくなってしまうので、しっかり設定する必要があります。

   

「ピッチ」、「キーレンジ」の項目を画像のように設定しましょう。

   

ピッチ : そのオーディオのオリジナルのピッチ (音程) をどの鍵盤に配置するか決める。

キーレンジ : そのオーディオを鍵盤に割り振る範囲を決める。

            

    

[ ピッチ ]

「Aは “C#0” 」、「Bは “C2” 」、「Cは “C4” 」

   

※ボーカルワンショットのオリジナルのピッチが、そのまま鍵盤に当てはまるように設定する。(Aの場合、オリジナルのピッチが “ド#” だったので、C#0に配置。)

   

   

[ キーレンジ ]

「Aは “B-1 〜 A#1” 」、「Bは “B2 〜 A#3” 」、「Cは “B3 〜 B5” 」

   

※キーレンジの範囲を広くとるのは、どのメロディーにも対応できるように。

(Aのキーレンジが “C#0〜D0” だった場合、Aのボーカルワンショットは、C#0とD0でしか弾けない。)

  

  

また、ピッチの設定を2オクターブずつ離しているのは、各ボーカルワンショットが被らないようにするためです。

            

例 )

[ ピッチ ] : 「Aは “C#0” 」、「Bは “C0” 」

[ キーレンジ ] : 「Aは “B-1 〜 A#1” 」、「Bは “B-1 〜 A#1” 」

この場合、C0を弾いた時にAとBが同時に鳴ってしまう。

  

  

    

5 ) どのVocal One Shotでメロディを弾くか考えよう

   

ボーカルワンショットをサンプラーに取り込んだ時にできたリージョンは削除し、

Vocal Chopsにするために考えた元のメロディをコピーします。

    

   

コピーしたままだとこのようになります。

    

    

2ヶ所、音が高くなっているのは、「B = “B2 〜 A#3” 」の範囲内 “G3” の高めのボーカルワンショットが鳴っているからです。

また、ほとんどを “C” で弾いていることになります。

     

     

このままでは、少しおもしろみに欠けるので、

ここからより良くするために、画像のようなMIDIの配置にアレンジしました。

弾いているピッチ自体は変わらず (メロディ自体は変わらず)、

A, B, C、どのボーカルワンショットに発音させるかを考えます。

    

   

これで、完成系のVocal Chopsができました。

    

    

このMIDIのアレンジは少し考える必要がありますが、バリエーションは無数にあるので、試行錯誤しながら、楽しみながら作ってみてください。

  

  

   

そして、このVocal Chopsに「Stereo Delay」、「ChromaVerb」、「Kickstart (サイドチェーン)」の順番でエフェクトをかけています。

   

         

「Stereo Delay」の設定

    

「ChromaVerb」の設定

     

「Kickstart」の設定

(Kygo – Stargazingを参考にサイドチェーンでノリを作っている)

   

そして、ピアノでコードをプラスすれば完成です。(サイドチェーン有)

    

     

コード進行 : F / C / G / Am (Key=Cメジャー)

     

   

   

いかがだったでしょうか?良いVocal Chopsはできましたか?

しっかり自分のモノにできれば、大きな戦力になるはずです。

そして、ワンショットって使いようないな、と思っていた方も、

これでワンショットとお友達です。

この方法で、シンセのワンショットも同じようにEXS24に取り込み、メロディを弾くことができますね。

 Vocal Chopsでこの夏を乗り切ろう!

   

  

   

RYOTA

Vocal Chops -1-

          

みなさんこんにちは!

          

今回は、KygoやMarshmelloからONE OK ROCKなど、様々なジャンルの多くのアーティストが取り入れている、

「Vocal Chops (ボーカルチョップス)」を作っていきましょう。(前編後編)

※ボーカルカットアップと言われることもある。

     

言葉としてはあまり聞いたことがないかもしれませんが、

音で聴いてみると聴き馴染みのあるものだと思います。

少し敷居が高い、難しいそう、やり方がわからない、と感じていた方は、

これを機に、Vocal Chopsを使いこなしていきましょう。

   

      

     

まずは、完成されたものお聴きください。(Key=Cメジャー、BPM=110)

     

     

聴いてみるとわかるように、ボーカルのいち音いち単語を使ってメロディを奏でているものがVocal Chopsです。

    

    

    

1 ) メロディを考えよう

     

まずは、Vocal Chopsで使う大元となるメロディを考えましょう。

ここでは、みなさんがいつもメロディを考えているやり方で構いません。

最初は難しいかもしれませんが、Vocal Chopsになるイメージをしながらメロディを考えるとうまくいきやすいです。

(ここのメロディは、こんなかんじで発音してーーーなど。)

Vocal Chopsにする前は、このようになっています。

     

        

    

     

      

2 ) Vocal One Shotを選ぼう

       

1 ) で考えたメロディに当てはめるVocal One Shot (歌中のボーカルのいち音いち単語を切り取ったもの) を選びます。

この選び方は、2パターンあります。

        

1. サンプルパックなどに入っているVocal One Shotを使う。

2. アカペラから切り取る。

       

今回は、1の方法で進めていきます。

     

2のポイントは、

・長い音符のところを使う

・母音 (あいうえお) を使う

     

このふたつのポイントを基本に持っておけば、うまくいきやすいです。

   

選んだVocal One Shotは、この3つ (A, B, C) です。 

         

A

       

B

    

C

       

この3つを選んだ理由は、それぞれソロで聴いて、

これでうまくいきそうかな、というアバウトなイメージです。

一度試してみて、うまくいかなかったら違うワンショットに換えれば大丈夫です。

直感で「良さそう」と思ったものを選んでみましょう。

   

  

   

3 ) Vocal One Shotの音を調べよう

   

選んだワンショットをDAWに取り込みます。

   

      

この段階で、それぞれのワンショットがどの音 (ドレミ) でなっているのか、確認する必要があります。

どの音なのかわからない方は、Logic付属の「Tuner」を使いましょう。

ワンショットのオーディオを入れたチャンネルにTunerを挿し、

ワンショットを再生すれば、そのワンショットがどの音なのか判別してくれます。

        

    

    

使用したワンショットは、A=ド#, B=ド, C=ドでした。

  

  

  

3 ) Vocal One Shotをサンプラーに取り込もう

   

3つのワンショット全てを選択し、新規サンプラートラックに変換します。

    

   

「ゾーンの作成元」は、リージョンを選びます。

「EXSインストゥルメント名」は、Vocal Chopsにしました。(何でも構いません)

   

   

すると、新しいMIDIトラックができます。

   

     

そして、現段階では、C0にA、C#0にB、D0にCに配置されています。

      

    

これでは、メロディを弾くことができません。

(この3つの鍵盤でしか音が鳴らないため)

最初に考えたメロディをそのまま、このワンショットたちに奏でてもらいたいので、

サンプラーで設定する必要があります。

   

   

今回はここまでです。

続きは、次回「Vocal Chops -2- 」でお会いしましょう!

お楽しみに!

  

  

   

RYOTA

Tremoloの応用

  

みなさんこんにちは!

   

今回は、「Tremoloの応用」について解説していきます。

前回のブログ「Impact作成」、「White Noise FX」で、Tremoloを秘技として用いました。

すでにこの段階でひと工夫しているのですが、さらにもうひと工夫を加えて、

秘技Tremoloたる所以を解説していきます。

  

  

  

まず、完成されたものをお聴きください。

楽曲は「White Noise FX」のブログで使用したものと同じです。

  

  

ドロップ (サビ) の頭から入っている「White Noise FX」は、前回のブログで作ったものと同じですが、

ドロップが終わってブレイク (抜け) に入った時に鳴っている、

「Impact」と「White Nise FX」には、音の波が一定ではなく、

時間が進むにつれて細かくなっていき、

またその波が大きくなっていくような音の動きになっています。

これをTremoloを使って作っていきます。

「Impact」と「White Noise FX」の作成方法は、前回のブログを参照してください。

  

まず、Tremoloがかかっていないものを聴いてみましょう。

  

  

※「Impact」と「White Noise FX」の両方に同じ設定のTremoloをかけています。

   

「Impact」と「White Noise FX」に同じ設定のTremoloをかけたいので、

Logic Pro Xの機能にある「Stack」という機能を使用します。

これは複数あるトラックをひとつにまとめる機能です。

多くなってしまうトラックをStackとしてまとめて管理することで、

ごちゃごちゃならずに、スムーズに作業を進めていくことができます。

また、同じ設定のプラグインを各トラックに挿すと、

トラックの分だけ同じ設定のプラグインを使用することになります。

これはPCに負荷がかかってしまい、最初の方は問題ないかもしれませんが、

曲を作り進めていく中で、使用するシンセやプラグインなど多くなってくると、

動作が重くなってしまい、再生中に止まってしまったりします。

作業効率、PC負荷軽減のメリットがあるStackを使わない手はないですね。

(デメリットはありません。)

  

それでは、Stackにまとめ、応用したTremoloを設定していく手順をみていきましょう。

  

  

 

1 ) Track Stackを作成しよう 

  

まとめたいトラックを選択し、右クリックで「Track Stackを作成」を選びます。

  

  

「サミングスタック」を選び、「作成」を押します。

  

  

※「フォルダスタック」、「サミングスタック」の違いは、詳細欄に書いてあるので省略。

  

すると、このようにふたつのトラックがStackでまとめられました。

   

  

「▼」を押すと開閉できます。

  

  

  

2 ) Tremoloを挿してオートメーションを書こう

  

TremoloをStack Trackに挿し、設定を画像のようにします。

  

   

前回までは「Rate」の設定を、1/4や1/8などにして使用していたのですが、

今回はその設定では、求める効果を得られないので、「Rate」のつまみの右半分を使用します。

(左半分が1/2, 1/4, 1/8, 1/16などの音符単位の設定)

右につまみを回すと「Hz」の値になります。

これは音符間の細かいポイントを設定することができます。

「Hz」の時にはどういうものになるのか、実際に聴きながらつまみを動かしてみましょう。

そして、この右半分でオートメーションを書きましょう。

   

  

オートメーションはこのように書いていて、FXのみの音はこうのようになっています。

  

  

オートメーションは、聴きながら好みのポイントを探ってみてください。

これを楽曲と混ぜると最初にある音源になります。

  

  

  

今回は、ブレイクの部分にTremoloを用いて、この効果を適用しましたが、

ビルドアップやドロップにも使えそうですよね。

また、FX系の音だけではなく、シンセやドラムなどにも。

    

Tremoloだけではなく、みなさんが今、使用しているプラグインにもひと工夫すれば、

さらにおもしろい効果を得られ、楽曲がより良いものになるかもしれません!

それでは、またお会いしましょう!

  

  

  

RYOTA

White Noise FX

   

みなさんこんにちは!

今回は「White Noise FX」の作成方法について学んでいきましょう。

White Noise FXとはその名の通り、ノイズから作られた効果音です。

インパクトFX (←前記事参照) 同様に、

昨今のほとんど音楽に入っており、かかせないものとなっています。

どのようなものか、実際に聴いてみましょう。 

  

   

聴き覚えがある人も多いのではないでしょうか。

Big Room, Future Bass, HouseからPopsまで、様々なジャンルで使われており、

注意して聴いていないと耳に入ってきませんが、気づかないところで活躍しているFXです。

  

今、聴いていただいた通り、White Noise FXがどういったものなのかはわかりました。

ここで疑問に思うのが、この雑音のような効果音が、

どのような効果を持っているのか、果たして本当に必要なのか。

実際に、White Noise FXが入っていない音源と入っている音源で聴き比べてみましょう。

比較するための音源は、Logic Pro XのApple Loopの「Winter Sunrise Synth」をメインに活用し作成しています。(BPM=128)

今は7月でSummerですが、Winterを先取りしました。 (滝汗

また、使用するWhite Noise FXは、上で最初に聴いていただいたものを使用します。

  

  

  

まずは、White Noise FXが入っていない音源を聴いてみましょう。

  

  

これだけでも十分、楽曲として成り立っていますね。

しかし、ここに足りない、重要な役割を持った音があります。

そう、それがWhite Noise FXです。

では、White Noise FXを追加した音源を聴いてみましょう。

  

  

いかかがでしょうか。

気付いていなかった、必要なものが加わったような感じですね。

  

それでは、このWhite Noise FXの作成方法をみていきましょう。

  

  

   

1 ) ES Pを立ち上げよう

  

  

  

  

  

2 ) White Noiseを作ろう

   

   

デフォルトの設定から画像の設定にしています。

ここで大事なことは、Noise、ADSR、の設定です。

NoiseはMAXにし、ADSRは画像の設定から自分好みに設定してみましょう。

他のツマミは特にいじる必要はない簡単な操作です。

   

   

MIDIは画像のように、C4で、続けて鳴るように打ち込んでいます。

音程がはっきりあるものは、キーによって弾く音を考慮する必要がありますが、

今回のWhite Noiseは音程がはっきりないので、キーに合わせなくても大丈夫です。  

   

  

   

3 ) LOWカットしよう。

  

今の段階では、このように少しだけ中域から低域も鳴っています。

   

   

White Noise FXを使う理由は、中高域から高域の隙間を埋めることので、

必要としない無駄な低域はEQでカットしましょう。

画像のように500Hzまでカットしました。

    

  

  

   

低域がなくなりスッキリしました。

(最初に聴いたWhite Noise FXだけの音源と同じです)

  

これだけで、White Noise FXが完成しました。

最後に、このWhite Noise FXにもうひと工夫加えます。

  

  

  

4 ) 秘技Tremolo

    

この文字列をみたことがある人もいるかもしれません。

そうです。インパクトFXの作成方法でもTremoloを活用しています。

さて今回はどのような使い方をしているのかというと、

インパクトFXとほぼ同じことをしています。 

上記で作ったWhite Noise FXにTremoloを使用しました。

  

   

設定は画像のようになっています。

いじるところは多くないので、自由に操作してみましょう。

         

   

そしてこのWhite Noise FXを、楽曲に加えたものがこちらです。

   

    

完全に聴き馴染みのある”それ”になりました。

White Noise FXは、このようにドロップ (ビートがあり一番盛り上がるところ) にももちろん使えますが、

ブレイク (ビートがなくなり静かになるところ) にも使え、

いろいろな箇所で使うことができるので、アイディアのままに試してみてください。

   

最後に、今回のサンプル音源は、画像のような構成で作成しています。

参考までに。

  

   

  

    

このWhite Noise FXは、ダンスミュージックではほとんどの楽曲に使われていますが、

必ずしも入れる必要があるわけではありません。

その楽曲にあった、自分のイメージしたものから判断し、

うまく楽曲に取り入れていきましょう!

  

  

   

RYOTA

インパクトFXの作成

  

みなさんこんにちは!

今回は、ダンスミュージックだけではなく、

昨今の音楽にはかかせない「FX」の作成方法を紹介していきます。

その中でも、使用頻度の高い、

「インパクト (Impact) 」(ドーン効果音)

を実際に作っていきます。  

では早速、作成の過程をみていきましょう。

  

  

1 ) KickをDAWに読み込もう。

  

低音がしっかりあるものを選ぶといい結果を得やすいです。

今回は、このKickを選びました。

  

    

  

  

2 ) リバーブをインサートしよう。※インサート: プラグインを挿すこと。

  

ボリュームが大きくなりすぎないよう、音割れしないように、

あらかじめフェーダーを「-9db」に下げています。

ここでは、Logic Pro X付属の「ChromaVerb」使用しています。

  

  

「ChromaVerb」のデフォルトの設定から、画像のような設定にしています。

  

  

「Decay」の数値を変更することで、リバーブの余韻の長さが変更できるので、

さらに長い余韻のインパクトが欲しい場合は、値を大きくしましょう。

逆に、短い余韻にしたい場合、値を小さくしましょう。

これだけで、簡単にインパクトを作ることができました。

  

  

  

3 ) EQでハイカット

  

前工程のままでも十分使えるインパクトなのですが、

もうひとつのバリエーションとして、EQでハイカットすることで、

高音のアタック感のない、低音だけのインパクトを作ることができます。

※リバーブの後にEQをインサートします。

  

  

EQの設定は以下の画像のようになっています。

ハイカット具合は、聴きながら自分好みに設定しましょう。

今回は、1000Hzまでカットしています。

  

   

EQでハイカットしたインパクト。

   

    

    

どちらのニュアンスがほしいかは、使いどころと好みなので、

いろいろ試して、耳で聴いて判断しましょう。

最後に、応用編を紹介します。

  

   

4 ) 秘技 Tremolo

  

これまでに作ってきたインパクトに、ひと工夫を加えていきます。

そこで登場するのが、Logic Pro X付属の「Tremolo (トレモロ) 」です。

Tremoloは、音楽の授業などで、聞いたことがあるトレモロ奏法で馴染みがあると思います。

トレモロ奏法のように小刻みに震わせる効果をインパクトにも与えるのです。

早速、Tremoloを適用したインパクトを聴いてみましょう。

※Tremoloは、「Modulation」の項目の中にあります。

   

    

デフォルトの設定から画像の設定に変更しています。

         

    

「Rate」を変更することで、振動の間隔を調整できます。

上の設定が「1/4」でした。次に「1/8」にしてみましょう。

※「Rate」以外の設定の変更はありません。

   

     

    

いかがでしょうか。

このように、ちょっとしたことで、おもしろい効果を与えることができます。

これは、他にもいろいろな応用ができるかもしれませんね!

    

    

サンプルの中からインパクトを探して使うことも、もちろん素晴らしいことです。

その上で、オリジナルのインパクトを作れることは、

幅が広がり、その曲々、そのパートにあった、より良い曲作りに繋がることでしょう!

  

  

  

RYOTA

Vocoderを使いこなそう!

   

みなさんこんにちは!

今年はないのかと言われていた梅雨に、どうやら突入したようですね。

暑かったり寒かったり、気温の変化が大きいので体調管理には気をつけてください。

  

  

さて、今回は「Vocoder (ボコーダー) 」の操作方法を紹介していきます。

使用するのは、Logic Pro付属の「EVOC 20 PS」です。

  

  

「Vocoder」とは、大まかに言うと、ロボットのようなサウンドのことです。

Don Diabloがよく使っています。

Don Diabloの場合、Vocoderの効果を前面に出していますが、

少し入っているくらいでうまく隠し味として使うと、曲に深みを与えることができます。

  

  

  

それでは早速、Vocoderの使い方をみていきましょう。

どのようなサウンドになるのか、

まずは、Vocoderを使っていないボーカルのみから聴いてみてください。

  

  

  

次に、このボーカルを使ったVocoderのみ。

  

  

  

次に、このふたつを合わせた、ボーカル + Vocoder。

  

  

いかがでしょうか。

一気に世界観が広がりましたよね。

それでは、操作方法の説明に入りましょう。

  

  

1 ) アカペラのボーカルをプロジェクトに読み込もう。

  

まずは、なんでもいいのでボーカルのみの音源を用意します。

できれば、ハーモニーが入っていないものがいいです。

ハーモニーとは、メインのメロディとは違う音程で歌っているものです。

カラオケなどでよく使う「ハモる」というやつです。

今回、このブログで使用したボーカルは、LogicのApple Loopのものです。

  

  

  

2 ) ソフトウェア音源「EVOC 20 PS」を立ち上げよう。

  

  

  

  

  

3 ) コードをMIDIで打ち込もう。

  

今回はKey=Cメジャーで、画像のように「C G Am F C G Am F」と弾いています。

ここはいろんなコードやメロディを打ち込んでみてもOKです。

  

  

  

4 ) 使用するボーカル信号をVocoderに送ろう。

  

今、コードを打ち込んだだけでは、このようなシンセの音になっています。

  

   

これではVocoderとしての機能を果たしていないので、

右上にある「サイドチェーン」の項目から、このVocoderに送りたい素材を選びます。

今回の場合は、ボーカルなので「Vocal (Audio 1)」を選びます。

プロジェクトに、他にもオーディオファイルを読み込んでいる場合は、

この欄に全て表示されるので、自分が使いたい素材を選びましょう。

    

  

このままでは、まだVocoderにはなりません。

   

    

5 ) SynからVocに切り替えよう。

  

「Signal」という項目を選ぶところがデフォルトだと「Syn」になっています。

これはただのシンセサイザーの機能です。

なので、これを「Voc」に変更し、Vocoder機能にしましょう。

  

  

  

  

  

これで、Vocoderのサウンドになりました。

  

    

あとはプリセットを変えてみたり、つまみをいろいろいじっていけば、自由に音作りができます。

ちなみに最初に聴いていただいたVocoderの音は、

プリセットの「Vocal heaven Pad」を使用しました。

  

  

  

これで、新たな武器を手に入れることができましたね!

Vocoderは触るだけでも楽しいので、是非お試しください!

  

   

  

RYOTA

Cymatics × San Holoから音楽制作を学ぶ!

皆さんこんにちは!
先日、Electronic Music系統のサンプルでお馴染みのCymatics社がSan Holoとの対談を公開しました。
EDCやTomorrowlandなど、名だたる世界のフェスティバルでメインアクトを務める彼が音楽制作への取り組みの姿勢について話しています。
 
今回は、Cymaticsの共同創設者であるSteven氏(@stevencymatics)のInstagram投稿を引用し、その内容をご紹介していきたいと思います!
 
 

San Holoから学んだ3つの音楽制作TIPS

 

“以下は、私がSan Holoを知ることで得た3つのことです。
彼の楽曲制作のプロセスは、どんなプロデューサーにとっても価値のあるものだと思います。”
 
 

1.音楽をシンプルに
 


“Sanの音楽は実に信じられないほどにシンプルです。しかしそれがそれほどうまく機能する理由でもあります。
彼は音楽に多くの要素を追加することはありませんが、彼が取り入れる音には非常にインパクトがあります!”
 
 

2.サウンドの選択は、ユニークさを求める上で重要
 


“Sanは必ずしも最高品質のサウンドを探しているわけではありません。
彼は殆どのプロデューサーが悪いとさえ言いそうな風変わりなローファイのサウンドが大好きです。しかし、そう言ったサウンドを追加していくことが彼の音楽をユニークにしているのです。”
 
 

3.楽器の演奏を習得すると、音楽に大きな効果が得られる
 


“Sanがギターやキーボードからトラック全体を作っているのを見るのは感動的でした。
私のトラックの殆どはMIDIで描くことから始まりますが、スタジオでSan Holoを見た後は楽器の演奏を理解することから多くの魔法が生まれることに気付きました。”

 
どのポイントもとても重要なことですよね!
音楽制作のプロセスは誰しも自分の中で定番化していくものだと思いますが、そんな中で薄れていく意識を思い起こさせてくれる内容のように感じました。
 
例えば音楽をシンプルにするという意識は、迫力あるサウンドを追い求めるダンスミュージックにおいて真逆のアクションをとってしまう方も少なくないかと思います。(これは僕自身に言っています。笑)
 
僕はこれまで当然のようにクオリティの高いサンプルを選ぼうとしていましたが、普段の自分なら絶対に選ばないものを敢えて切り捨てることなく取り入れることによって、新しい自分を発見するきっかけになるのでは!?
 
最後に、楽器を弾けない僕にとって3つ目のポイントは自身の潜在的な可能性を広げるもっとも重要なことだと感じました。
MIDIは作曲に革新をもたらしたことは間違いありませんが、楽器を奏でることで生まれる音楽は何よりも直感的ですし、音と素直に向き合うことが出来ますよね!
 

最後に

 
こんな素晴らしいセッションを実現してくれたCymaticsとSan Holoを是非とも皆さんもフォローしてください!
 
Cymatics @stevencymatics @drewcymatics

 
San Holo @sanholobeats

 
GINPEI

飛び道具”テープストップ”

   
みなさん、こんにちは!
一気に暑くなってきて、いよいよ夏を感じてきましたね。

  

今回は、Logicの機能を使って、飛び道具的に使える「テープストップ」のやり方をご紹介します。

テープストップとは、レコードを止めた時に生じるサウンドエフェクトのことです。

ぴたっと止まるのではなく、再生速度を落としながら止まります。

文字だけではわかりずらいと思うので、どのような効果のサウンドなのか聴いてみましょう。

  

  

最後のところのサウンドです。

聴いたことがあるエフェクトですよね。

テープストップなしの場合、以下のようになります。

  

  

テープストップなしのままでもいいかんじですが、

何かひとつほしいな、というときは、テープストップを試してみましょう。

  

  

  

では早速、テープストップのやり方を説明します。

このテープストップは、オーディオファイルのみに使用できる機能で、

MIDIの場合は、オーディオファイルに変換する必要があります。

  

使用した音源は画像のような、MelodyとDrumのふたつのオーディオファイルで構成されています。

Melodyのオーディオファイルに、テープストップをかけてます。 

  

  

  

1 – テープストップをかけたいリージョンを選択します。

  

  

  

2 – 左上のリージョンという文字の隣「▶︎」をクリックし、開きます。

  

     

           

3 – その中の「詳細」を開きます。

  

  

  

4 – 「フェードアウト」いう項目を、「速度ダウン」に変更します。

  

  

  

5 – その隣の数値を変更して、テープストップの効き具合を調整します。

サンプル音源は、数値を「400」に設定しています。

  

  

  

オーディオファイルの右側がオレンジになったのがわかります。

これで、テープストップ効果を得ることができました。

  

  

ちなみに、「速度ダウン」に変更せず、「フェードアウト」のままだと、

単純にボリュームを下げる効果になります。

その場合、オーディオファイルの右側は白くなります。 

  

  

このテープストップは、オーディオファイルのリージョンの始まりと終わりに使用することができます。

例えば、2小節目のところにテープストップをかけたい場合、

かけたい2小節目のところで、オーディオファイルを分割する必要があります。

  

  

「フェードイン」のところも同様に「速度アップ」に変更すれば、

徐々に速度が速くなりながら再生される効果を得られます。 

  

実際に、「速度アップ」、「速度ダウン」を使ってみました。

  

  

設定は、

Melodyの左のリージョンが「速度アップ:なし、速度ダウン:100」。

右のリージョンが「速度アップ:500、速度ダウン:400」です。

    

  

  

いかがだったでしょうか。

このテープストップをアイディアとして持っておくことで、

曲中のスパイスとして使用ことができ、ひとつの武器として活躍するはずです。

  

  

  

RYOTA

実践で使えるリミッターをオススメします!

初めまして!

当スクール講師のAZUMAIです。
 
今日のブログで初めて、記事を掲載させていただくのですが、
少し私の紹介と実際に音楽を作っている私だからできる、音楽制作のアレコレをご紹介できればと思います!

 
 

私のご紹介から!(こちらは飛ばしていただいても構いません笑)
TLOCという名義でドラムンベースを作ったり、DJ AZUMAIという名義でEDMのDJをしたりしています。
 
個人的にはサウンドデザインやミキシングを得意としています!

まずは私の楽曲から、この間Pendulumのリミックスコンテストに出した曲をどうぞ!
 

ドラムンベースのレジェンドといっても過言ではないPendulumの曲をリミックスしてみました。
 

 
どうでしたか?もしよければ感想をコメントに書いていってくださいね!

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そしてここからが本題!

リミッターのご紹介です。

え?リミッターって何?

もちろん、ご説明しましょう。

リミッターとは、音量を一定のレベル以下に抑えることを目的として使われる音響機器・ソフトウェアプラグインです。コンプレッサーの親戚ですね。
 

自分で作った音楽を実際にスピーカーから鳴らしてみた時に、一定以上の音量が出てしまうと、

「割れる」という現象が起こります。ガビガビっていう音が入っちゃう感じですね。

それを抑えるのがリミッター、出すぎた音の分だけ鳴らないように抑えてくれます。
 
一番最後の工程、マスタリングでも一番最後にやる工程です!

楽曲制作はもちろん、マッシュアップやエディットを作った時に、

マスターアウトにリミッターを入れてあげるだけで、ある一定以上の音量は上がりません。
 

それどころか、今のクラブミュージックには欠かせない「音圧」もしっかり上げてくれますよ!

というわけで、楽曲作ってて実際にDJで使ってみて、お客さんの反応を見てあげたいな…
という時にはマスターにリミッターを入れてあげることで、お試しマスタリングができちゃいます~

 
 

それでは!

往年の人気プラグインから、最新プラグインまで、ソフトウェアプラグインのご紹介です!

 
 
 
 

1.L2 Ultramaximizer

 
 
 
 
 
 
 
 
 

ミキシングやマスタリング工程で数多くのプラグインが使われている、Waves社から出ているリミッターです。

 
Waves製というだけあって、しっかり音圧を上げてくれるので、重宝しています。

 
THRESHOLDを下げて、ATTENの数値が上がってくると、ちょっとずつ音が割れていきます。

 
割れすぎは良くないですが、曲調によっては少し音が割れている感じがかっこいい!と思う人もいらっしゃるようです。

 
普通に買うと299ドルするので、セールを待って購入しましょう~!

購入はこちら

 
 

2.DeeMax

  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
日本のプラグインメーカーDOTEC AUDIOから出しているリミッターです。
マキシマイザーと書かれていますが、基本的に同じと思ってよいでしょう。

特筆すべきなのは、操作がどシンプル!ゴツいレバーを上に上げるだけ!笑
なんということでしょう、匠により音圧のレベルが素晴らしいことになりました。

リミッターのかかり方としては、音圧はもちろん、アグレッシブさが感じられるかかり方ですね。
EDMや激しい曲には向いています、きれいめやおとなしい曲にはちょっと向いていません。
 
ですが、一つ一つの音を強調させるために、ドラムスやシンセなどのチャンネルにかけてあげる、
という技もできちゃったりしちゃいます。

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3.Invisible Limiter

こちらも日本のプラグイン制作会社A.O.M.から出しているリミッターですね。
 
私の1番のおすすめ!何にでも使える一番素直なリミッターです。
 
とにかくクリア、この音圧まであげたのによく音割れしないな、と思うほどです!
 
制作の段階でしっかりミキシングを意識したプロジェクトの組み立て方をすると、
とてもきれいに上がってくれます。

紹介にも書いている通り、
「Invisible Limiterを使うことで、サウンドが損なわれるのを最小にしたまま、必要なだけ音量を上げることができます。Invisible Limiterは、オリジナルとリミットされたサウンドの差を最小化するように動作します。」
  だそうで、このプラグインの一番の売りです。

これはマストバイ!
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というわけで、今回はリミッターの紹介でした。
 
感想はぜひコメントで書いてください!
また、他にどのプラグインがオススメか知りたいものがありましたら、こちらもぜひコメントに!次回ご紹介しますよ~

 
 
 

ありがとうございました!
 


MPC講師AZUMAI