エンジニアとは何か?

エンジニアやってますと言われたら、一歩構えてしまいますよね。


その次に聞くのは、「どういうお仕事なんですか?」


頭の悪い僕はこのような質問になってしまいます。


実はエンジニアにも様々な種類があり、システムエンジニア、インフラエンジニア、ネットワークエンジニア、Webエンジニアなど、業界によって多様です。


そもそもそもエンジニアとは、「工学(エンジニアリング)に関する専門的な知識やスキルを持った人材」を指し、日本では「技術者」とも呼ばれます。


現代では、インターネット関係のITの専門知識やスキルを備えた「ITエンジニア」が活躍しています。




さてさて、音楽でいうところのエンジニアは、レコーディングエンジニア、サウンドエンジニアなどと呼ばれますが、具体的にどういう仕事をしているのかまではなかなか一般的には知られていません。



今日は、当スクールのサポートであるDavolとAYAの紹介をしながら、このエンジニアの仕事を紐解いていこうと思います。

Davol

当スクール開講当初からサポートして頂いているDavolは、ミキシング・マスタリングエンジニアとして活動しています。



彼がエンジニアで参加している主なレーベルは、Spinnin’ Records、Protocol Recordings、Revealed Recordings、Armadaなど、世界を代表するエレクトロニックダンスミュージックの主要レーベルばかりです。




ミキシングとは何か?



車の製造に例えられることがよくあります。



完成した楽曲は、多くの音源が重なることになりますよね。

ドラム、ベース、シンセ、FX(効果音)、ボーカルなどなど。



それらの音同士の音量バランスを整えたり、音色を変えたり、定位を整えたりするのがミキシングです。



プラグインでいうと、EQやコンプレッサー、リミッターを使うことから、リバーブやディレイなどの空間系エフェクトを使って作業することまで様々な部分を指します。



車の部品それぞれを正しく組み立てて正常に走られるよう確認するように、楽曲の個々のパートを1つの音楽としてまとめるイメージですかね!


では、マスタリングとは何か?


そんな車を、ピッカピカに洗車して完璧なものに仕上げるイメージです!



ミキシングの終わった楽曲の音響要素を調整し、すべてのシステム、メディアフォーマットで最も効果的に再生されるようにします。



レコーディングスタジオでも正しく聴こえ、スマホのスピーカーやカーステレオでも正しく聴こえるよう最適化する作業です。



つまり、マスタリングが最終工程ですね!





AYA (Alex Stoffa)



当スクールにサポートとして入って頂いているAYAも同様に、ミキシング・マスタリングエンジニアとして活躍しています。


彼の主なジャンルはTrap、Dubstep、Future Bassなどのベースミュージックと呼ばれるジャンルで、近年はSkrillexやMarshmello、Diploなどによって世界的に浸透している新しいエレクトロニックミュージックです。


彼の実績は、プロデューサーとしての活動も行う彼自身のトラックが示しています。





楽曲制作は、作曲だけでなくこういったエンジニアリングも重要な作業となります。



しかし、それらを全て理解し習得するのはとても時間がかかる作業です。



当スクールは、レッスンで磨き上げた楽曲を彼らのようなプロフェッショナルなエンジニアによるエンジニアリングのもと、素晴らしいクオリティに引き上げるためのサポートを致します。



無意識のうちに作り上げてしまう海外の楽曲クオリティの高さに対するコンプレックスを、僕たちとともに打ち破りましょう!




講師 GINPEI

Delayとは

今回は、Delay (ディレイ)について、学んでいきましよう、しょぅ、しょぅ。。

 
曲を作っていたり、DJをしていたり、
はたまた、音楽を聴く以外に、音楽にそこまで携わっていなくても、
「Delay」という言葉を聞いたことがありますよね。

Delayは、和訳すると「 遅らせる、遅れる」という意味があります。
電車などの交通機関が遅延しているときに、
電光掲示板などに英語で”Delayed”、
と書かれているのを目にしたことがある方も多いと思います。

 

待ち合わせに遅刻するときも”Delay”。
メールの返信が遅くなった時も”Delay”。

 

この「遅れる」というものが、音楽で使う”Delay”でも同じで、

「Delayをかける」、「Delayのプラグインを挿す」、というのは、

原音に「”遅れた”音を加える」、ということです。

 

 

シンセのプリセット(使いやすいようにあらかじめ設定してあるもの)などに、

最初からかかっているDelayをなんとなくで、そのまま使っている。

DAWを少しでも触ったことがある人には、あるあるですよね。

その”なんとなく”をしっかり理解できて、

Delayを使っていくことができたなら、今より少し楽しくなりそうですよね。

 

 

そこで、スネアの音にDelayをかけたものを用意しました。

早速、実際に聴いてみましょう。

 

 

まずは、Delayがかかっていないスネアの音を聴いてみましょう。




次に、Delayかかったスネアを聴いてみましょう。


原音(スネアの音)のあとに、遅れてスネアの音が鳴っています。

原音に対してどれくらい遅れて次の音が鳴るのか、

どのくらいの音量感で次の音が鳴るのかは、

設定できるようになっています。

 

今、聴いたDelayは、「1/2」の時間で遅れた音が加わる設定でした。

音符でいうと、

「1/1」 – 全音符

「1/2」 – 二分音符

「1/4」 – 四分音符

「1/8」 – 八分音符

「1/16」 – 十六分音符

 

 

この例だけでは、わかりにくいと思うので、

「1/4」「1/8」「1/16」という設定も聴いてみましょう。



Delay 「1/4」




Delay「1/8」




Delay「1/16」




実際に音を聴いてみると、Delayがわかりましたか?

今の設定では、原音のあとに、一回だけ遅れて音が加わっていますが、

“Feedback”のパーセンテージで、遅れて加わる音が調節できます。





Delay「1/8」, Feedback 70%




他にも細かな設定ができ、

この「Delay」は、ボーカルやギター、ドラムなど、

どの音にも使うことができます。

楽曲中に使わないことはほとんどない、

というくらい、使用頻度が高く、

また、楽曲の雰囲気作りや、クオリティの向上にも、

大いに活躍するプラグインです。

Delayを理解し、効果的に使って、より良い音楽を作っていきましょう。

 

 

 

RYOTA

キーを理解しよう!Final

さあ、いよいよキーを理解する回がFinalを迎えました。


いや、キーを理解することって本当はもっともっと奥が深いことなのでFinalなんてことはないのですが、一つの区切りだと思ってください…!


さあ今回は、キャメロットシステムの画像を参考に解説してきたキーのややこしいことあれやこれやの最後の3項目



・ABCDEFGの正体



・Flat & Sharpの意味



・○A、○Bの意味




スッキリ理解できるよう1つずつ仕留めていきましょう!





今一度、キャメロットシステムの画像を確認しましょう。

画像の中にはABCDEFGのローマ字が散りばめられていますね。


「F」 Minorとか「D」 majorとか。


これらの正体は、実は僕らに馴染みのあるドレミファソラシなんです。



正式には、


ABCDEFG = ラシドレミファソ


です!!


ん???


なんかスッキリしないですね。


僕らの馴染みの響きに合わせると、


ドレミファソラシ = CDEFGAB


こんな感じです!



「C」は「ド」です。「D」は「レ」。「A」は「ラ」で、「B」が「シ」。



ということですね!



なるほど、この画像は英語表記なんですね!



そして、僕らがよく聞くドレミはイタリア語という!ちょっとした雑学が得られました。

次は、Flat & Sharpの意味です。



Part2の記事で紹介させていただいた通り、FlatとSharpはそれぞれ、




Flat = 半音低い




Sharp = 半音高い




という意味でしたよね!




この「半音」という言葉がピンと来なさすぎですよね。なんか音楽用語感がすごい。




半音というのは、ズバリ、自分から見て隣にいる鍵盤のことです。

私にとっての二人の彼は半音上と半音下の存在です!



つまり、黒鍵盤だろうと白鍵盤だろうと関係なく、とにかく隣にいる音を半音と呼ぶわけですね!



ピアノの鍵盤で見ると、各鍵盤はこのように表現されます。



Cから見ればC#であり、Dから見ればD♭。



黒鍵盤に関しては、どちらとも呼べるということになりますね!



これ、意外と混乱するところなんですよね。



あるキー検出ソフトではA#と表現されるのに、別のソフトではB♭となる。

なんてことが。



これが僕を混乱させました!笑




でもこれで解決です!そう!どっちも正しい表現なんですね!




さあ、いよいよ未解決の項目ラストです!!!!



◯A、◯Bの意味とは?





これは結論から言えば、DJをやっていない方にはあまり関係がない項目かもしれません。





というのも、これはとりわけDJの方にとって便利な表記方法だからです!





1A = A-Flat Minor




7B = F Major





という意味です。そのまんまです。




なぜわざわざこんな表記が含まれているのでしょうか?




それは、DJについて少し知る必要があります。




DJの方が行うミックスと呼ばれるもの、曲から曲へかっこよく綺麗に繋いでいくアレですね。




アレって、曲と曲のキーの相性が良いとやっぱり素晴らしくかっこよく決まるんですよね!




良いミックスの条件は、必ずしもキーの相性が良いことだけではありませんが、とても重要な要素の一つです。




キャメロットシステムの画像自体、そんなDJの方のための相性キー早見表でもあります。





でも、観客の視線を独り占めし、フロアをロックしながらの選曲中にこの画像をいちいち見る訳にもいかないですよね。




となると、この画像のキーの相性を覚えておかなければいけません。





いやでも覚えるの大変!!!





そんな方は、楽曲のタイトルの頭部分にこの4Aとか11Bとかを記入しておくんです!





そうすると、フロアロックしてる最中でもDJはタイトルリストを見るだけでキーの相性を確認できます!!






「えーっと、今流してる曲は12Aか。じゃあ次は隣り合ってる11Aか1Aか12B、もしくは同じ12Aだったら良い感じの相性だな、よしこれかけよう!」






って出来るんです!!






めちゃくちゃ便利な表記!!





でもやっぱり、DJをしていない方にとってはあまり関係ない部分かもしれませんね。笑












いかがでしたでしょうか?





ちょっと長くなりましたが、これでこの画像の意味は全て把握できたのではないでしょうか!





キーについては、この話だけでは収まらないくらい音楽制作において大切な分野の一つなので、これからもお話ししていこうと思います!




ご覧いただきありがとうございました!





講師 ぎんぺい

Insert vs Send

ドラゴンボールZのオープニング曲「CHA-LA HEAD CHA-LA」の最初の
スネアのダブらせたようなDelayエフェクトはInsert?Send?
オッスこんばんは。



今回は、DelayやReverbのような空間系エフェクトを使用する際に、
「Insert (インサート)」にするのか、「Send (センド)」にするのか。
この話について触れていきましょう。



まず、Insertとは、そのチャンネルに直接プラグインを挿すことです。
画像のようにAudio 1のチャンネルにLogic Pro X付属のChromaVerbが挿してあります。

次に、Sendとは、Aux (オグジュアリ) トラックを作成して、そのAuxトラックにプラグインを挿すことです。
※Auxトラックとは、複数のトラックをまとめる補足的な役割のトラックのことです。
画像のように、Aux 1を作成し、Aux 1トラックにChromaVerbが挿してあります。
Aux 1のリバーブ成分をAudio 1の原音に混ぜて調節していきます。

Insertは、原音そのものに空間系エフェクトをかけます。
Sendは、AuxトラックにSendで送った空間系エフェクトを原音に混ぜます。



日本の音楽では、必ずと言っていいほどSendを使っています。
海外では逆に、Insertがほとんどです。
※ジャンルにもよるので一概にではありません。

日本で音楽を学ぶ際、この工程で「必ずSendで」と言われることがほとんどだと思います。
ここが海外のダンスミュージックの「音」に今一歩近くならない原因かもしれません。
特にEDMのようなサウンドでは、SendではなくInsertで空間系エフェクトをかけてみると、
急に「ぽく」なる場合が多くあります。
いまいち音の感じがうまくいかない時に、Sendを使った空間系エフェクト処理を行なっていたら、
Insertでの空間系エフェクト処理に切り替えてみてください。
より良い結果が得られるかもしれません。



楽曲制作のどの工程にも言えますが、どちらが正解、不正解はなく、必ずこの処理を、というものではありません。
もちろん、逆の処理方法で、いい結果を得られることもあります。
いろんな方法を試して、気に入るサウンドをみつけて作っていきましょう。

 

 

 

RYOTA