RetroVisionは空港での30分間でどのように曲を作ったか


 
 
こんにちは。
 
今回の記事は、Don DiabloのHexagonやTiestoのMusical Freedomなど、ビッグレーベルでのリリースを繰り返す今大活躍中のDJ/Producer、RetoVisionが先日アップした「Making a Track In 30 Minutes」を解説していきます。
 
音楽制作を進める上で、具体的な「方法」を知ることはもちろん重要ですが、プロがどのような「流れ」で音楽を作っていくかを知ることも重要です。
 
この記事では、約30分かけてRetroVisionが行う楽曲制作のワークフローを、重要なポイントのみ抜粋して、ただただ「何をしているのか」を説明します。
 

コード進行作成
 


 

彼の使用するAbleton Liveで最初に行っている作業は、コード進行の作成です。
 
コード進行は、音楽の雰囲気がどうなるかを決定する要素です。その楽曲のジャンル、BPM、音の種類に関係なくどういう印象を与えるかを決める役割があるため、最初に作ることで楽曲の方向性も定まります。
 
RetroVisionは最初、スタンダードなピアノの音を使用して作っていますが、特に使用するサウンドを決めていない場合は、ピアノの音でコード進行を作成するのはオススメです。
 

メロディ作成
 

 
RetroVisionは、出来上がったコード進行に合わせてメロディのアイデアを形にしていっています。
 
こちらもピアノのサウンドでアイデア作りをしていますね。どのパートから作り上げるかにもちろんルールは無いのですが、最初にコード進行を作っておくと、コードと一緒に聴きながら作ることでメロディのアイデアが浮かびやすいと言うメリットがあります。
 

ビート作成(キックのみ)
 

 

ビートに使われるドラムには多くのサウンドがあります。キック、スネア、クラップ、タム、ハイハット、などなど。
 
例えば作成する楽曲がBPM128付近のEDMやHouseであれば、4つ打ちのキックが入ることはほぼ間違いありませんよね。
 
ここでのRetroVisionもSpliceのKSHMRサンプルパックのキックを使用し、4つ打ちのキックを入れています。
 

ボーカルパート作成
 

 
Spliceからダウンロードしたボーカルのループを使用しています。
 
また、彼はAbleton Liveのトランスポーズ機能を使用してボーカルのピッチを現在の楽曲のキーに合わせて変更しています。
 
彼が行うように、1セミトーンずつ変更し一緒に聴いて違和感がないポイントを見つけ出すと言う方法は、理論的になり過ぎずに行う良い方法です。
 
ちなみにLogic Proでは以下の画面より、オーディオリージョンのピッチを1セミトーンずつ変更することができます。(リージョンを選択することを忘れないようにしましょう。)
 

 

まとめ
 

今回はここまでとさせて頂きます。
 
繰り返しになりますが、トップのプロデューサーがどのように作り進めていくかを参考にすると、作業はとても効率よくなります。
 
また、アイデアをどのように形にしているかの「コツ」も見つけることができます!
 
 
GINPEI

Delayとは

今回は、Delay (ディレイ)について、学んでいきましよう、しょぅ、しょぅ。。

 
曲を作っていたり、DJをしていたり、
はたまた、音楽を聴く以外に、音楽にそこまで携わっていなくても、
「Delay」という言葉を聞いたことがありますよね。

Delayは、和訳すると「 遅らせる、遅れる」という意味があります。
電車などの交通機関が遅延しているときに、
電光掲示板などに英語で”Delayed”、
と書かれているのを目にしたことがある方も多いと思います。

 

待ち合わせに遅刻するときも”Delay”。
メールの返信が遅くなった時も”Delay”。

 

この「遅れる」というものが、音楽で使う”Delay”でも同じで、

「Delayをかける」、「Delayのプラグインを挿す」、というのは、

原音に「”遅れた”音を加える」、ということです。

 

 

シンセのプリセット(使いやすいようにあらかじめ設定してあるもの)などに、

最初からかかっているDelayをなんとなくで、そのまま使っている。

DAWを少しでも触ったことがある人には、あるあるですよね。

その”なんとなく”をしっかり理解できて、

Delayを使っていくことができたなら、今より少し楽しくなりそうですよね。

 

 

そこで、スネアの音にDelayをかけたものを用意しました。

早速、実際に聴いてみましょう。

 

 

まずは、Delayがかかっていないスネアの音を聴いてみましょう。




次に、Delayかかったスネアを聴いてみましょう。


原音(スネアの音)のあとに、遅れてスネアの音が鳴っています。

原音に対してどれくらい遅れて次の音が鳴るのか、

どのくらいの音量感で次の音が鳴るのかは、

設定できるようになっています。

 

今、聴いたDelayは、「1/2」の時間で遅れた音が加わる設定でした。

音符でいうと、

「1/1」 – 全音符

「1/2」 – 二分音符

「1/4」 – 四分音符

「1/8」 – 八分音符

「1/16」 – 十六分音符

 

 

この例だけでは、わかりにくいと思うので、

「1/4」「1/8」「1/16」という設定も聴いてみましょう。



Delay 「1/4」




Delay「1/8」




Delay「1/16」




実際に音を聴いてみると、Delayがわかりましたか?

今の設定では、原音のあとに、一回だけ遅れて音が加わっていますが、

“Feedback”のパーセンテージで、遅れて加わる音が調節できます。





Delay「1/8」, Feedback 70%




他にも細かな設定ができ、

この「Delay」は、ボーカルやギター、ドラムなど、

どの音にも使うことができます。

楽曲中に使わないことはほとんどない、

というくらい、使用頻度が高く、

また、楽曲の雰囲気作りや、クオリティの向上にも、

大いに活躍するプラグインです。

Delayを理解し、効果的に使って、より良い音楽を作っていきましょう。

 

 

 

RYOTA

キーを理解しよう!Final

さあ、いよいよキーを理解する回がFinalを迎えました。


いや、キーを理解することって本当はもっともっと奥が深いことなのでFinalなんてことはないのですが、一つの区切りだと思ってください…!


さあ今回は、キャメロットシステムの画像を参考に解説してきたキーのややこしいことあれやこれやの最後の3項目



・ABCDEFGの正体



・Flat & Sharpの意味



・○A、○Bの意味




スッキリ理解できるよう1つずつ仕留めていきましょう!





今一度、キャメロットシステムの画像を確認しましょう。

画像の中にはABCDEFGのローマ字が散りばめられていますね。


「F」 Minorとか「D」 majorとか。


これらの正体は、実は僕らに馴染みのあるドレミファソラシなんです。



正式には、


ABCDEFG = ラシドレミファソ


です!!


ん???


なんかスッキリしないですね。


僕らの馴染みの響きに合わせると、


ドレミファソラシ = CDEFGAB


こんな感じです!



「C」は「ド」です。「D」は「レ」。「A」は「ラ」で、「B」が「シ」。



ということですね!



なるほど、この画像は英語表記なんですね!



そして、僕らがよく聞くドレミはイタリア語という!ちょっとした雑学が得られました。

次は、Flat & Sharpの意味です。



Part2の記事で紹介させていただいた通り、FlatとSharpはそれぞれ、




Flat = 半音低い




Sharp = 半音高い




という意味でしたよね!




この「半音」という言葉がピンと来なさすぎですよね。なんか音楽用語感がすごい。




半音というのは、ズバリ、自分から見て隣にいる鍵盤のことです。

私にとっての二人の彼は半音上と半音下の存在です!



つまり、黒鍵盤だろうと白鍵盤だろうと関係なく、とにかく隣にいる音を半音と呼ぶわけですね!



ピアノの鍵盤で見ると、各鍵盤はこのように表現されます。



Cから見ればC#であり、Dから見ればD♭。



黒鍵盤に関しては、どちらとも呼べるということになりますね!



これ、意外と混乱するところなんですよね。



あるキー検出ソフトではA#と表現されるのに、別のソフトではB♭となる。

なんてことが。



これが僕を混乱させました!笑




でもこれで解決です!そう!どっちも正しい表現なんですね!




さあ、いよいよ未解決の項目ラストです!!!!



◯A、◯Bの意味とは?





これは結論から言えば、DJをやっていない方にはあまり関係がない項目かもしれません。





というのも、これはとりわけDJの方にとって便利な表記方法だからです!





1A = A-Flat Minor




7B = F Major





という意味です。そのまんまです。




なぜわざわざこんな表記が含まれているのでしょうか?




それは、DJについて少し知る必要があります。




DJの方が行うミックスと呼ばれるもの、曲から曲へかっこよく綺麗に繋いでいくアレですね。




アレって、曲と曲のキーの相性が良いとやっぱり素晴らしくかっこよく決まるんですよね!




良いミックスの条件は、必ずしもキーの相性が良いことだけではありませんが、とても重要な要素の一つです。




キャメロットシステムの画像自体、そんなDJの方のための相性キー早見表でもあります。





でも、観客の視線を独り占めし、フロアをロックしながらの選曲中にこの画像をいちいち見る訳にもいかないですよね。




となると、この画像のキーの相性を覚えておかなければいけません。





いやでも覚えるの大変!!!





そんな方は、楽曲のタイトルの頭部分にこの4Aとか11Bとかを記入しておくんです!





そうすると、フロアロックしてる最中でもDJはタイトルリストを見るだけでキーの相性を確認できます!!






「えーっと、今流してる曲は12Aか。じゃあ次は隣り合ってる11Aか1Aか12B、もしくは同じ12Aだったら良い感じの相性だな、よしこれかけよう!」






って出来るんです!!






めちゃくちゃ便利な表記!!





でもやっぱり、DJをしていない方にとってはあまり関係ない部分かもしれませんね。笑












いかがでしたでしょうか?





ちょっと長くなりましたが、これでこの画像の意味は全て把握できたのではないでしょうか!





キーについては、この話だけでは収まらないくらい音楽制作において大切な分野の一つなので、これからもお話ししていこうと思います!




ご覧いただきありがとうございました!





講師 ぎんぺい