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リアルなピアノの打ち込み方法

みなさんこんにちは!

今回は、ピアノが弾けなくても、生で弾いたようなリアルなピアノの打ち込み方法を紹介します。

ピアノの生っぽさを感じるポイント、3つを解説します。

      

・サスティンペダル

・ベロシティ (強弱)

・タイミング

     

ダンスミュージックなどでは、通常、ベロシティがある程度一定であったり、正確なタイミング、など、機械的にすることをよしとされ、逆にそれらが気持ちいと感じさせる要因にもなっています。

        

生楽器は、人間が演奏するので、同じベロシティ(強さ)でなかったり、正確なタイミングでなかったりします。これらを再現することにより、生っぽさを演出することができます。

              

Piano完成

       

ピアノ音源は、Native InstrumentsTHE GRANDEURをデフォルトのまま使用しています。

       

THE GRANDEUR

     

      

     

1 ) サスティンペダル

      

サスティンペダルとは、ダンパーペダルとも呼ばれ、画像のように一番右のペダルのことです。

       

サスティンペダル

      

「サスティン」とは(音を)伸ばすという意味で、サスティンペダルを踏んでいる間は、押した鍵盤を離しても、音を伸ばすことができます。

基本的には、コードチェンジのときに踏み直すと考えれば良いでしょう。

常に踏み続けたままだと、コードが変わった後にも、前のコードの音が残ってしまい、音が濁ってしまうからです。

             

まずは、打ち込んだだけの状態のものを聴いてみましょう。

        

      

MIDIでは、このようになっていて、MIDIノートが途中で終わっているものは、ピアノの音もそこで途切れています。

      

    

       

ピアノロールを開き、オートメーション(A)を表示させます。

      

       

左側にある「オートメーション/MIDI」は、デフォルトでは「ベロシティ」になっているので、「サスティン」のオートメーションに切り替えます。

      

       

そして、コード変わる直前に、サスティンペダルを離し、次のコードを弾いた直後にサスティンペダルを踏むようにオートメーションを描きましょう。

サステンペダルは、「踏んでいる」「踏んでいない」なので、「踏んでいる」状態(ON)を「127」、「踏んでいない」状態(OFF)を「0」で、オートメーションを描きましょう。

           

      

すると、音と音が途切れることなく、スムーズに次の音へ繋がっていくように打ち込むことができます。これだけでも、一気に生っぽくなりました。

           

       

サスティンペダルを踏んでいる状態では、以下のようにMIDIノートが途中で終わっていても、音は途切れることなく演奏されます。

        

    

    

        

2 ) ベロシティ (強弱)・タイミング

           

ピアノやギターなどの楽器は、意識をしてもすべて同じベロシティ・正確なタイミングで演奏することはできません。これをひとつひとつMIDIを操作して、ベロシティとタイミングを調整するのもいいのですが、とても時間がかかってしまします。それを一括でやってくれる便利な機能があるので使用します。

          

調整したいリージョンを選択し、「ウィンドウ」から「MIDIトランスフォーム」開きます。

      

     

このような表示が出ます。

     

      

左上の「プリセット」から「ヒューマナイズ」を選択します。

        

      

このモードで、「位置(鍵盤を押すタイミング)」、「ベロシティ」、「長さ(MIDIノートの長さ)」をランダムに変更してくれます。

「ベロシティ」、「長さ」はデフォルトのままで、「位置」は10〜20の値くらいで調整すると良いでしょう (数値が小さいほど差が少なく、大きいほど差も大きくなります)。

        

         

右下の「選択して実行」で、処理されます。

処理後は、完全にランダムですので、そこから微調整すると良いでしょう。

            

最終的に、ベロシティとMIDIノートの長さを調整し、こうようになっています。

      

Piano完成

     

Piano MIDI

     

    

実際のピアノ演奏では、次の音の鍵盤に指を移動させるために、物理的に鍵盤から指を離す瞬間があります。そのようなところもイメージしながら打ち込むとより生演奏を演出できるでしょう!

       

        

          

RYOTA

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