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サイドチェインの方法

     

みなさんこんにちは!

今回は、サイドチェインプラグイン(ダッキング)を使用した四つ打ち以外のサイドチェイン方法を見ていきましょう。

四つ打ちの場合は、Kickstartのようなサイドチェインプラグインを、サイドチェインをかけたトラックに挿して、かかり具合をコントロールするだけで、サイドチェインをかけることができます。

サイドチェインプラグインを前回のブログで紹介しています。(サイドチェインプラグイン)

四つ打ちにサイドチェインをかける場合は、以上のようにプラグインを挿すだけ、というとてもシンプルな工程でできます。

Future Bassなどキックやスネアが、拍の頭以外にもあるジャンル・楽曲の場合は、どのようにサイドチェインをかければよいのでしょうか。

それは、「何に対してサイドチェインがかかるようにするか」、という「トリガー」を設ける必要があります。

キックやスネアのオーディオをトリガーにする方法、トリガーのためにのみMIDIトラックを作成しMIDIをトリガーにする方法とふたつあります。

題材とするのは以下の楽曲で、サイドチェインなしとサイドチェインありがあるので聴いてみましょう。

         

サイドチェインなし

         

サイドチェインあり

         

サイドチェインがかかっているとキックの輪郭が見え、キックとベースの低音の干渉もなく、サイドチェインによるグルーヴが生まれています。

       

           

オーディオをトリガーにする

         

オーディオをトリガーにできるサイドチェインプラグイン「Duck」を使用します。

         

サイドチェインかけたいトラックにDuckを挿します。

            

挿した段階では、1/4の一定のタイミングでサイドチェインがかかるようになっています。

            

         

このままでは、四つ打ち以外のタイミングで鳴っているキックにはかけることができません。

Logicでは、プラグイン右上の「Side Chain (サイドチェーン)」から、トリガーにしたいオーディオを選択します。今回は、キックをトリガーにしたいので「Kick」を選択します。

              

               

次に、Duck右下の「Trigger Mode」内から「Sidechain」を選択します。これで、トリガーにしたキックが鳴ったときにサイドチェインをかけることができます。

               

             

あとは、サイドチェインのかかり方を形作り、「Amount」でかかり具合をコントロールします。

           

             

MIDIをトリガーにする

              

MIDIをトリガーにできるサイドチェインプラグインは、「VoumeShaper」「LFOTool」「Duck」などありますが、今回は、「VoumeShaper」を使用します。

オーディオをトリガーとするサイドチェインとは異なり、まず、MIDIを作成します。

通常のプラグインを指す場所ではなく、シンセなどを立ち上げる「Instruments」に「VolumeShaper」に挿します。

              

                  

そして、「AU MIDI-controlled Effects」の中から「VolumeShaper」を選択します。

             

                      

この段階では、まだ音は出ません。プラグイン右上の「Side Chain (サイドチェーン)」から、サイドチェインをかけたいトラックを選択します。

            

            

そして、選んだトラック(サイドチェインをかけたいトラック)をミュートにし、今作成しているMIDIサイドチェイントラックから音が出るようにします。

               

          

「VolumeShaper」内の「MIDI Trigger」から「On (1-Shot)」を選択します。

             

         

次に、キックと同じタイミングの位置にMIDIを打ち込みます。

            

               

これで、MIDIが打ち込まれているタイミング(キックが鳴るタイミング)で、サイドチェインをかけることができます。

       

           

サイドチェインなし

            

サイドチェインあり

               

今回使用した「Duck」「VolumeShaper」は、帯域を分けてサイドチェインをかけることができるので、細かく設定したい場合は試してみると良いでしょう。

        

                

RYOTA

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