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優れた音楽を作るには真似が重要な話【まずはパクろう】

こんにちは、講師のぎんぺいです!
 
突然ですが、皆さんは音楽を作り始める時、何から取り組みますか?
 
メロディ、ビート、コード、シンセの音を適当に選ぶ…等々。
 
ここに正解はないですよね。僕はどこから取り組み始めても順当に進むこともあれば、全く捗らずに数時間経過なんてことがあります。
 
では、なかなかアイデアを出せない人と、すぐにアイデアをいくつも出せる人の違いって何なんでしょうか?
 

アイデアが出る人と出ない人の違い

 

 
結論からお話しすると、アイデアが次々と湧き上がる人は、
 
インプットの量と質が高い人“だと思います。
 
一言で言えば、”真似する能力が高い人“です。
 
リズムにしてもメロディにしても、たくさんのアイデアを生み出すことができる人はたくさんの真似を経験しています。
 
例えば、ある音楽を聴いてもし気に入ったとしたら「この曲のメロディがすごく良い」、「リズムがかっこいい」など、気に入る理由が少なくとも一つはあるはずです。
 
良質なアイデアを量産できる人は、こういった自分の”ツボ”に入った部分を見逃さずに、「これは良い、自分も同じ手法を試してみよう」とすぐさま真似のアクションに取り掛かります。
 
この習慣が、良いアイデアをたくさん生み出すための唯一の方法だと思います。
 

具体的な真似の仕方

 
実際に真似をする方法について書いていきます。
 

 
例として、この曲のメロディを真似してみます。
 
手順は以下の通りです。
 
1. リズムのみ真似する。
 

こういった感じで、まずは音は無視してリズムのみに注目し、タイミングを真似して作ってみます。
この時、全てのノートの長さを短いもので統一しておくと良いです。視覚的にリズムが確認しやすくなります。
 
また、このように最初にノートを置く鍵盤は、その楽曲のルート音だとこの後の作業がやりやすくなります。
 
この楽曲のキーはG#mなのでG#に置いています。
 
ちなみにEDM系の楽曲のキーはGoogleで検索すると割と出てきやすいので、今回は「Martin Garrix Home Key」と検索し、上から順番にウェブサイトを覗きました。
 
 
2. 音を動かす
 

音を正しい鍵盤の位置に上下に移動していきます。
 
最初から正解を見つけるのは難しいので、何度も元曲を聴き返して、確認しましょう。
 

真似するだけでは意味がない

 
いや、実際は真似のアクションをするだけでもその曲の様々なエッセンスを吸収している可能性はありますが、真似をしたら次はさらに観察していきます。
 
今回のようにMIDIノートに打ち込んで真似をすると、メロディがビジュアル化します。そうすると、楽曲の様々な工夫を発見することができます。
 

 
まず大きなの枠ですが、最初の4小節と後の4小節のリズムが全く一緒ですね。
 
の枠は、その4小節の頭がこのキーのルート音であるG#からスタートしているということを確認できます。
 
最後のピンクは、1オクターブの違いがあるだけで音は全く同じだということが発見できました。
 

まとめ

 
こういった感じで、気に入った曲の一部(メロディ、ドラムパート、コードなど本当に何でも構いません。)をそのまま真似してみると、たくさんの発見があります。
 
真似というアクションを通してそのアイデアの本質に気付くことができ、必然的に自分の思い浮かぶアイデアの量と質の向上に繋がります!
 

最後に

 
ここまで、真似をすることの重要性を説いてきましたが、実は真似をする先に「盗む」という概念があります。
 
この世には素晴らしい作品、アイデアが溢れかえっています。
そして、それらの全てがそれまでの素晴らしい作品やアイデアの「模倣」「盗み」によって生み出されているのです。
 
これらの言葉は悪い意味に聞こえてしまいますが、誰かの考えや表現に影響を受け自分の作品に昇華する姿勢はクリエイティブな仕事にとって最も重要で、かつ、素晴らしいことだと思います。
 
最後に、僕がこの記事で伝えたかったことを完璧に要約して伝えてくれている動画をご紹介して、終わりにします。
 
最後まで読んで頂きありがとうございます!
 

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