みなさんこんにちは!
今回は、サンプルのBPMとキーを合わせる方法・考え方をご紹介します。
楽曲を作る上で、BPMとキーを合わせることは重要になります。BPMを合わせる考え方はあまり難しくないのですが、キーを合わせる考え方は、少し難しく思うかもしれません。それらの考え方をみていきましょう。
完成音源は以下のようになっています。
完成音源 BPM=85, Key=Am
今回使用したサンプルは、
「ボーカル – BPM=85, Key=Am」
Vocal BPM=85, Key=Am
「ギター – BPM=80, Key=Bm」
Guitar BPM=80, Key=Bm (変更前)
ボーカルのBPMとキーに合わせるために、ギターのBPMとキーを変更しています。
Guitar BPM=85, Key=Am (変更後)
BPMを合わせるために、「サンプルの元のBPM」と「変更したいBPM」をしっかり把握しましょう。
「変更したいBPM」は、自分が作っている楽曲(=プロジェクト)のBPMになります。
今回の場合は、ボーカルのBPMをそのままに、ギターのBPMを変更しているので、
「ギターサンプルの元のBPM=80」→「変更したいBPM=85」になります。
BPMを変更させるには、「スマートテンポ」という機能を使用します。
BPMを変更したいオーディオリージョンをダブルクリックします。
「スマートテンポ」を選択し、解析をクリックします。
LogicがBPMを解析してくれるのですが、今回のようなギターやボーカルなどの生楽器はBPMがずれていることがよくあります。
BPMのところに「サンプルの元のBPM」に入力します。その際に「テンポ」が「可変」ではなく「一定」になっていることを確認しましょう。
「スマートテンポ」のタブをダブルクリックして、スマートテンポを閉じます。
BPMを変更したいオーディオリージョンを選択した状態で、左にある「Flexとフォロー」をオフからオンにします。
Flexとフォロー – オフ
Flexとフォロー – オン
以上、プロジェクトのBPMを変更するだけで、スマートテンポで「解析」して「Flexとフォロー」を「オン」にしたオーディオリージョンを、プロジェクトのBPMに合わせることができるようになります。
キーを合わせるために、「サンプルの元のキー」と「変更したいキー」をしっかり把握しましょう。
「変更したいキー」は、自分が作っている楽曲(=プロジェクト)のキーになります。
今回の場合は、ボーカルのキーはそのままに、ギターのキーを変更しているので、
「ギターサンプルの元のキー=Bm」→「変更したいキー=Am」になります。
どれだけ移動すればいいのか、鍵盤をみて数えてみましょう。
「ギターサンプルの元のキー=Bm」→「変更したいキー=Am」
「Bm」から「Am」に変更したいので、鍵盤の「B」と「A」をみます。この距離がどれだけ離れているのかを把握できれば、どれだけキーを移動すればいいのか知ることができます。
「B」から「A」までの距離を知るとために「すべての鍵盤(白い鍵盤と黒い鍵盤)」数えます。
画像のようにすべての鍵盤を数えて、「2つ」低くすれば(マイナス)キーが合うことがわかります。
※高くする場合は「+」
例 ) 「Key=Dm」と「Key=Gm」の距離は、「5」。
キーを変更したいオーディオリージョンを選択した状態で、左にある「トランスポーズ」に移動したい数値を入力します。今回の場合は「-2」となります。
トランスポーズ
トランスポーズ = -2
以上、ギターのキーを「Bm」から「Am」に変更することができました。
完成音源 BPM=85, Key=Am
逆に、ギターのBPMやキーをそのままに、ボーカルのBPMやキーを変更することもできますが、オーディに何かの変化を加えることは、音質劣化につながるので、基本的にきれいに聴こえさせたいボーカルは変更せずに、ボーカルにその他の素材を合わせるのが良いでしょう。ボーカルを積極的に加工したい場合もあるので、その時はとらわれずに自由にアイディアを試してください。
RYOTA
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