最近は各会社から様々なソフトウェアシンセサイザーが販売されており、これからEDMを作るぞという方にとっては悩ましい時代ですよね。
買ったとしても使いこなせるだろうかと不安になってしまう中、どれを買うかにも悩んでいたら頭がパンクすること間違いなしです。
今回はそんな、「どのシンセ買おう?」とお悩みの方のためにダンスミュージック制作で活躍する5つのソフトシンセを厳選し、難しい話を抜くにして良い点&悪い点を挙げていきたいと思います!
Massive X
DJ機材からダンスミュージック制作のソフトやプラグイン、MIDIキーボードまで幅多く販売している世界的な音楽プロダクト販売会社ののNative Instrumentsから出ているMassive X。これまでダンスミュージック制作ではMassiveというシンセが活躍しており、その後継機となります。
良い点:
・2019年発売の新しいシンセということもあり、出音の太さは一級品です!
・豊富なエフェクター。他シンセと比べてもかなり多く、リバーブだけでも17種類あります。
・今後プリセットが増えていくことでサウンドの選択肢もどんどん増えそうです。
悪い点:
・逆説ですが、現時点ではプリセットが少なくDTM初心者の方には簡単ではないかもしれません。
・波形を自由にかえる機能など、他社のSERUMと比較すると自由度が少し低いです。
・ADSRがグラフィックで確認できないので、出音のイメージがしにくいです。
結論:
他製品と比べて発売が最新のシンセですが、初めて買うものとしてはあまりオススメしません!
料金: 24,800円
購入ページ: Native Instruments – Massive X
Nexus 2
概要: 過去数年に渡りEDM制作の基盤を担ってきた定番シンセの1つです。故Aviciiがチュートリアル動画で紹介していることでも有名なシンセです。
他シンセと決定的に違う点は、音を1から作り出すのではなく、完成されているプリセットのサウンドを選択するという使い方になります。
以下の良い点、悪い点でここを深掘りしていきましょう。
良い点:
・元よりハイクオリティなサウンドが収録されているため、知識がさほど必要ありません。
・豊富なExpansion(プリセットパック)がリリースされており、作りたいジャンルに特化したものを購入することで目的のサウンドを実現しやすいです。
・Steve AokiやTiestoなど、EDMのスーパースターが監修しているExpansionも出ているため、信頼度が高いです。
悪い点:
・値段が高いです。
・プリセットにない音は作ることができないため、自由度は低いです。
結論:
EDM制作初心者の方にとっては使いやすいシンセです!
料金: 249.99ドル(約27,000円) (より高価なパッケージもありますが、欲しいexpansionを追加購入する形がいいので、一番安価なタイプを購入するのをオススメします。)
購入ページ: reFX – Nexus 2
VPS Avenger
エレクトロミュージックのサンプルパックで10年以上にわたり業界を牽引しているVengence Soundからリリースされたソフトシンセです。
ここ数ヶ月でかなり注目されているシンセの1つです。
良い点:
・作れるサウンドの種類が豊富です。他社製品と比べるとかなり多く、作りごたえがあります。
・Expansionが豊富にリリースされており、サウンドの拡張性が高いです。
・いわゆる”今っぽいサウンド”を多く搭載しており、ダンスミュージック制作の即戦力になりそうです!
悪い点:
・CPUの負荷、メモリの使用率が高いため、ある程度のスペックのコンピュータ出ないと、複数トラックで使用することが難しいです。
・機能がかなり詰め込まれているため、全てを理解するのには時間がかかりそうです。
結論:
やるからには音作りにこだわりたい!という方にオススメです。
料金: 220ドル(約23,700円)
購入ページ:Vengeance Sound – VPS Avenger
Sylenth 1
言わずと知れたEDM制作系シンセの大定番です。これまで常に主役を張ってきたようなソフトシンセですね。
ベーシックな機能をわかりやすく搭載しており、シンセの基本的な使い方を学ぶのにも向いています。
良い点:
・出音が良く、サウンドが安定しています。
・操作がシンプルで、0から音を作るのにも向いています。
・往年のシンセということもあり、世界中のDTMサイトでプリセットが配信されています。
・CPUへの負荷が小さく、ハイスペックなコンピュータでなくても操作がしやすいです。
悪い点:
・これも逆説的ですが、複雑なサウンドを作るのには向いていません。DubstepやFuture Bass系のサウンドには特化していない印象です。
・音色の管理がしにくいです。レーティングやタグ設定などがありません。
結論:
とりあえず定番を持っておきたい!という方にオススメです。
料金: 139ユーロ(約16,400円)
購入ページ: Lenner Digital – Sylenth1
SERUM
Xfer RecordsからリリースされているこのSERUMは、Sylenth1やMassiveに変わる新世代EDM制作系ソフトシンセの決定版とも言えます。
数多くの有名なEDM系プロデューサーが使用しており、特にFuture BassやDubstep系のジャンルには必要不可欠と言えるシンセです。
良い点:
・音作りを行う上で視認性の高いユーザーインターフェースです。初心者にとっても音を直感的に操作する感覚を得られるシンセです。
・現在最も有名なソフトシンセの1つであるため、ハイクオリティなプリセットが数多く販売されています。
・Future BassやDubstep、Trapを作る上でもはや必須のシンセサイザーです。
悪い点:
・執筆時点で特に思い当たる点はありません。
結論:
これから音楽制作を始める方に個人的に最もオススメしたいシンセです!
料金: 189ドル(約21,000円)
購入ページ: Xfer Records – SERUM
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ソフトシンセはその見た目からDTM始めたての人にとってかなりハードルの高い買い物になってしまうことがありますが、現代はプリセットという音の設定を追加するだけでプロのような今風のサウンドを表現できる時代であるため、どれを購入しても「失敗した!」と感じることはまず無いと思います。
あなたに合ったシンセを使って、是非とも楽しくダンスミュージックを作っていただきたいと思います!
GINPEI
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