みなさんこんにちは!
今回は、インパクトFXを使用するときのよくない使用例・改善方法をみていきます。
まずは、インパクトFXとはどのような音なのか聴いてみましょう。
Impact
昨今の音楽では、ダンスミュージックに限らず、J-Popなどでもよく耳にする音ですね。
このインパクトFXのよくない使用例がこちらです。
インパクトFXのよくない使用例
0:00と0:08の2箇所で、インパクトFXを使用しているのですが、どこがよくないのでしょうか。
同じインパクトFXを使用して、改善したものが次の音源です。
インパクトFX改善後
このようなダンスミュージックでは、低音の要素がとても重要で、その割合を多く占めます。特に、ドロップは、楽曲中で最も盛り上がるところであり、最も低音が出るところです。その低音を担っているのが、キックとベースです。キックとベースが低音の要素を担当していて、低音の領域はキックとベースでいっぱいになっています。
そこに、ドーンという低音要素を多く含むインパクトFXが入ってくると、低域は超過し、キックとベースを邪魔することになり、全体域、楽曲全体に悪影響を与えてしまいます。
ドロップで低音があるインパクトFXを使用するのは、ほとんどの場合、NGになるのです。(キックとベースが入っていない”Fake drop”などで使うのはok)
改善方法は2つです。
1 ) 低音がないインパクトFXを使用する
キックとベースの低音の邪魔をしないよう、低音がないものを選びましょう。
低音がないインパクトFX (Downlifter)
このようなFXは、「Downlifter」や「Sweep」というFXです。
Downlifterを使用するとこのようになります。
Drop Downlifter
また、このDownlifterにサイドチェインをかけることにより、Downlifterにノリを作ることができます。
Drop Downlifter Sidechain
Downlifterの他にクラッシュシンバルも良い選択です。
Crash
Crashを使用するとこのようになります。
Drop Crash
DownlifterやCrashは、好みに合わせて使い分けていきましょう。
2 ) インパクトFXの低域をEQでカットする
低音があるインパクトFXで、中域から高域で鳴っている音が好きで使用したい場合、不要な低域をEQでカットしましょう。
インパクトFXそのまま
インパクトFX低域カット
EQ Low Cut
こうすることにより、キックとベースの低域との被りを避けることができます。
Drop インパクトFX低域カット
ドロップに入ったときに迫力つけるため、低音を含むインパクト FXを使ってしまいがちですが、このようなジャンルでは低域の処理、管理がとても大切です。
その瞬間では、どの楽器が低域を担当しているのか、また、高域を担当しているのか、しっかり把握しながら楽曲のアレンジをしていき、より良いクオリティの楽曲を作っていきましょう!
RYOTA
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