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How To Make FUTURE RAVE

みんさんこんにちは!

最近この「Future Rave」というワードをよく目にするのではないでしょうか。

Daivid Guettaが自身の名曲「Titanium」をMORTENとのコラボでリミックスし、それをDavid Guetta本人がYouTubeで解説し、話題になっています。

作った本人が解説してくれるのはとても勉強になりますね。英語が聞き取れなくても、動画内でシンセやプラグインを操作しているところをみながら同じように操作していけば、おおまかな内容は把握できます。しかし、細かなポイントなどは口頭で話していることが多いので、少しでも聞き取れたらより多くのTipsを得られますね。

          

Daivid Guetta feat. Sia – Titanium (David Guetta & MORTEN Future Rave Remix)

David Guettaによる解説動画

今回は、この動画を参考に制作した楽曲(ドロップ)をみていこうと思います。

完成したものはこのようになっています。

            

Future Rave Dropl (BPM=130, Key=Em)

                    

・リードのサウンドデザイン

・ドラム構築

・ベースのサウンドデザイン

・ボーカル & FXs

リードのサウンドデザインをメインにこの項目に分けてみていきます。

リードのサウンドデザイン

Future Raveの特徴はこの宇宙のように広大でダークなリードにあるでしょう。

リード単体のサウンドはこのようになっています。

Lead

シンセはDavid Guettaと同じようにSerumを使用し、動画に沿って音作りをして少しアレンジを加えています。

Serum設定 OSC

Serum設定 FX

インサートにはEQとサイドチェインのKickstartです。

                    

EQ

            

Kickstart

                

MIDIはこのように打ち込んでいます。David Guettaのリミックスにはないのですが、ベースに進行を加えています。

                     

MIDI

このリードの音作りは案外シンプルなもので、ふたつのテクニックが重要だと解説されています。

          

一つ目に、ピッチを高いところから発音させてアタック感をプラスするというテクニックです。

以下画像のように、「ENV 2」を「CRS」にアサインし、「ENV 2」でピッチをコントロールします。「CRS」は「36.0」に設定して3オクターブ高い音から発音が開始される設定になっています。

            

                

二つ目に、リードをトリガーにリバーブにサイドチェインをかけるテクニックです。

リードに直接リバーブをかけると、リバーブを深くかければかけるほどメインのリードの音がぼやけてしまうので、リードが鳴っている時には小さく、リードが鳴っていない時に大きくリバーブが聴こえるようにするテクニックです。これでメインリードの輪郭をハッキリ保つことができます。

これは、Future Raveだけではなく、どのジャンルにも使うことができるEDMでは主流のテクニックなので、ぜひ押さえておきたいテクニックです、

リバーブだけで聴くとこのようになっています。

                 

Lead Reverb

               

「Send」でリードの信号を「Bus 1」に送り、送った先「Bus 1」がリバーブだけが鳴るトラックにします。

                         

リバーブだけが鳴るように「Mix 100%」になっていることを確認しましょう。

Reverb設定

                        

リバーブの後段にサイドチェイン用のコンプレッサーを挿し、メインリードをトリガーになるよう設定します。

                         

Reverb Sidechain設定

                         

これに加えて、8小節の終わりにリバーブがかかりカットオフされるようなオートメーションを描いています。

                      

                        

この一瞬かかるためのリバーブとして「ValhallaRoom」をメインリードのトラックにインサートしています。

                

                           

Revarb オートメーション (Mixが0から100に)

                  

EQ Low Passオートメーション

               

                

ドラム構築

                                

オーソドックスな四つ打ちのドラムパターンです。適したキックを選ぶ必要があり、リリースは長くなく、トップの音(アタック感)がしっかりあるものを選びましょう。EDM系のキックはリリースが長いものが多くあるので、アタック感が良くリリースが長いものを選んだ場合、リリースを短くして使いましょう。これは、低域のサブベースとの干渉を避けるためです。

                                                              

Drums

                    

Kickのみ (リリースの長さに注意)

                     

Kick, Clap, Hihat, Crash, Ride, Percussion, Drum Fillsの構成です。

                        

             

                  

ベースのサウンドデザイン

               

サブベースとプラックベースをレイヤーして、ひとつのベースとして作っています。

                         

Sub Bass + Pluck Bass

                      

MIDI

              

赤枠の部分は、滑らかに1オクターブ高い音へグライドするような設定にしています。

                      

Sub Bass

                          

Logic Pro X Stock Synth ES M 赤枠がグライドするための設定

                        

Pluck Bass

                    

Serum 赤枠がグライドするための設定

                          

ENV 2をCutoffにアサイン

                             

Serum FX

                        

そして、サブベースとの低域の被りを避けるためにEQでローカットします。

                                                 

Pluck Bass EQ

           

                           

ボーカル & FXs

                      

Vocal & FXs

             

Vocal, Vocal FX, Downlifter, Short Sweep, Impactの構成です。

                           

           

ドラムとボーカル、FXが混ざるとこのようになります。

                          

Drums & Vocal & FXs

                        

               

構成としてはとてもシンプルで、各音を丁寧に作っていくことが大切になります。是非、Future Rave作ってみてください。

                          

Future Rave Drop

               

                           

RYOTA

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