みなさんこんにちは!
今回は、サンプルを使用し、EDM (Big Room) を作成します。
Hardwellのレーベル「Revealed Recordings」が、現在フリーでサンプルパックを配布中なので、まだの方はダウンロードしておきましょう。
Revealed Producer Starter Pack Vol. 4
このサンプルパックを使って、作っていくのですが、EDMと一口に言っても、ジャンルが細分化され、いろいろな音楽ができてきました。
今回は、その中でもEDMと言えば、の「Big Room」を作ります。
完成音源
1 ) Big Roomのキックを選ぼう
Big Roomというジャンルは、四つ打ちでBPMが128前後で、派手なサウンドが特徴的です。制作面でもうひとつ捉えておくべき特徴があります。
それがキックです。
普通のKick
Big Room Kick
普通のキックは、オーディオの波形を見ても分かる通り、リリース(余韻)が短いです。
Big Roomのキックは、リリースが長く、ドーンドーンと低音が伸びています。
この低音が伸びている部分が、ベースの役割も果たしています。
キックがベースの役割にもなっているということは、キックにピッチ(音程)があるということになります。
例えば、ベースの役割の部分がC音だったとしたら、そのキックのピッチはCになります。
そして、このキックのピッチは、曲全体のキーに関係しています。
曲のキーがCmだとしたら、基本的にピッチがCのキックを選ぶ必要があります。
全てのBig Roomがこのキックではないのですが、”The” Big Roomを作るときには、このキックを選ぶことによって、思い描くイメージ通りの音に近づきます。
今回の曲では、「REV-PSP4 Big Kicks 01 D#」を選んでいます。
つまり、この曲のキーはD#mになります。
REV-PSP4 Big Kicks 01 D#
このキックに高音域の音をたすために別のキック「REV-PSP4 Kicks 35 B」をレイヤー(重ねて)います。
Original (REV-PSP4 Kicks 35 B)
Low Cut Kick (REV-PSP4 Kicks 35 B)
Low Cut 設定
Big Room Kick + Low Cut Kick
Big Room Kickだけの時よりアタックが強まり、パンチがあります。
アタックが弱いと感じた時は、EQで高音域をブーストするより、高音域担当のキックを別で選んだ方が、良い結果を得やすいです。
2 ) Clapを選ぼう
Big Roomの王道展開でドロップに入って5小節目から派手目のクラップが入ってきます。
そのクラップを選びましょう。
REV-PSP4 Claps 04
キックのリズムと同じ四つ打ちのタイミングに配置します。
3 ) Rideを選ぼう
キック、クラップと同じタイミングで鳴るRideを選びましょう。
このライドを入れる手法も王道Big Roomです。
REV-PSP4 Rides 05
4 ) Tomを選ぼう
このタムは、Big Room自体のアレンジにも多く、特にRevealed Recordingsの多くの曲に入っているアレンジです。
REV-PSP4 Toms 12 D#
タムの配置には特徴があり、どのタイミングで鳴っているのか参考曲を聴きながら、場所を確かめてみましょう。
5 ) Fillを選ぼう
ドロップ前や、ドロップの途中に入るドラムフィル・ボーカルフィルを選びましょう。
REV-PSP4 Fills 09 (128 BPM)
REV-PSP4 Vocal Shots 07 D#
迫力を出すために、Overdriveで歪ませています。
Overdrive設定
6 ) シンセを選ぼう
メロディをいちから考え、シンセで音選び・音作りをするのももちろんなのですが、今回は、Logic Pro XのApple Loopsにあるサンプルを使用しています。
Big Anthem Synth
サイドチェイン設定
All Drums
完成音源
プロジェクト
これでBig Roomのドロップの王道展開を習得できました。
今回、EQやコンプなど使わずに作成しています。良いサンプルを選べば、ボリュームバランスを整えるだけでも、良いものなります。
良いものを聴き分けられるよう日々耳を鍛えていきましょう!
RYOTA
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