世界レベルのDTMを学びたい方はこちらから

Supersawの作り方

みなさんこんにちは!

        

今回は、「Supersaw」の作り方を「Serum」を使って解説していきます。

Supersaw (スーパーソー)は、昨今のダンスミュージックにはかかせない、とても使用頻度が高いシンセの音の一種です。

広がりがあるサウンドで壮大な雰囲気や力強いコードの音がほしいときに、うまくハマってくれます。

名前の由来は、1997年にRoland社からリリースされた、アナログモデリングシンセのJP-8000に搭載された波形の名前がSupersawで、これに似た音をSupersawと一般的に呼ばれるようになったようです。

       

それでは、実際にSupersawの音を聴いてみましょう。

      

Supersaw (Chord)

       

壮大な広がりを感じられますね。

今回は、このSupersawひとつでコードとメロディの両方を演奏してみます。

       

Supersaw (Chord + Melody)

      

       

        

1) OSC A

        

OSC Aのみ

     

   

3つのツマミを操作しています。

     

UNISON –

音をいくつ重ねるか設定するところで、「7」にしています。

       

DETUNE – 

Supersawの大事な要素がこのDetuneにあり、音を濁らせる「不協和音」を作り出すところです。Detuneの値を大きくしすぎると濁りすぎて聴きづらくなってしまうので、ツマミを動かしていいポイントを探ります。昨今のEDMのようなダンスミュージックは、このDetuneなくして成り立たないと言っても過言ではありません。

       

BLEND – 

Detuneしていない元の音とDetuneの音をどれくらいの割合で混ぜるか設定するところです。ここも聴きながら良いところを探りましょう。

   

   

      

2) OSC B

      

OSC Bのみ

      

       

OSC Bでは、OSC Aと同様の操作をし、追加で「OCT」を操作します。

「OCT」は音をオクターブ高くしたり低くしたり設定するところです。

OSC Bでは、OSC Aより高い音域に位置するようにしたいので、音が1オクターブ高くなるように「+1」に設定しています。

      

OSC AとOSC Bのボリュームを設定して両方とも鳴らすと以下のようになります。

      

OSC A + OSC B

      

    

     

     

3) SUB

     

SUBのみ

     

    

OSC AとOSC Bよりも低い帯域に音を配置するために、「OCTAVE」「-1」に設定し、ベースのような役割を果たしています。

    

LEVELでボリュームを設定し、OSC AとOSC Bと合わせます。

     

OSC A + OSC B + SUB

    

   

      

4) NOISE

      

NOISEのみ

      

      

名前の通り、ノイズを追加します。赤枠のところでノイズの種類を選ぶことができ、好みのものを選びます。今回は、比較的に多く使用されSupersawとマッチしやすい「White Noise」を選んでいます。OSC Bよりも高い帯域に音を配置するイメージです。薄く聴こえるくらいにボリュームを設定します。

         

OSC A + OSC B + SUB + NOISE

   

    

      

5) FX (COMPRESSOR)

      

さっきまでは「OSC」の項目で操作していたのですが、次に「FX」の項目で操作します。

      

       

FXでは、OSCで作った音に複数のエフェクトを加え、音を作り込むことができます。

今回は、「COMPRESSOR」を挿しています。

      

     

MULTIBAND – 

デフォルトではオフなのでオンにします。「MULTIBAND」は、高域・中域・低域ごとにコンプレッサーをかけることができるモードです。

      

GAIN – 

ボリュームを設定します。

       

OSC A + OSC B + SUB + NOISE + COMPRESSOR

 

     

          

6) 空間系エフェクト

      

広がりを感じる大きな要因は、ディレイやリバーブなどの響きを作る空間系のエフェクトです。

ディレイとリーバーブをLogicのプラグインを用いて適応させています。

      

Delayの設定 (Stereo Delay)

       

Reverbの設定 (ChromaVerb)

       

これでSupersawが完成しました。

空間系を加えることにより、さらに広がりを演出できます。

          

Supersaw

    

     

      

7) メロディの強調

        

Supersawのメロディだけを別のシンセなどで演奏し、加えることでメロディを強調することができます。

今回は、ストリングス(バイオリンやチェロなどの弦楽器)でメロディを演奏し、Supersawに加えています。

      

Supersaw + Strings

          

ストリングスが加わることによって、より幻想的で壮大なものになりました。

別のシンセで加えるメロディの部分は、楽曲のメインパートになることが多いので、強く主張するシンセの音選びにするとうまくいきやすいです。

          

      

今回のメロディ部分は、古き良きスーパーアンセム「Showtek ft. We Are Loud & Sonny Wilson – Booyah」から引用しています。

         

   

   

     

RYOTA

コメントを残す