みなさんこんにちは!
今回は、「求めるFXサンプルになるイメージを持ってサンプルを選べる」サンプル選びのヒントを紹介していきます。
こういうFXがほしいけどなかなか見つからない、ということがよくあると思います。そのような時は、ほしい音がどこの帯域で鳴っているものなのか、しっかり分析できれば、一見、求めているサンプルとはほど遠いようなサンプルでも、求めているサンプルにすることができるかもしれません。
また、そのFXが何という名前なのかを知っておくことも大事です。検索するときに、名前がわかれば、スムーズにその音を探すことができます。
まずは、よく使う代表的なFXの名前を紹介します。
IMPACT (インパクト)
ブレイクの始まりやビルドアップの始まりなど、展開が始まるときに多く使われています。
UPLIFTER (アップリフター), RISER (ライザー)
次の展開に向けて、盛り上がりを助長するような役割で、ビルドアップなどに使われます。
DOWNLIFTER (ダウンリフター)
Uplifterとは逆に下がっていくような効果音で、インパクトと同じように展開の始まりに使われることが多いです。
NOISE (ノイズ) (DOWNLIFTER)
Downlifterの部類ではありますが、ノイズのような音から、カテゴリーではNoiseやWhite Noseとして分けられていることもあります。これもインパクトと同じように、展開の始まりで使用され、ドロップの頭に使われことが多いです。
このような音から求める音を作っていくためにEQやリバーブを用います。
今回は、インパクトを例にみていきましょう。
I M P A C T S
このオリジナルのインパクトから求めるインパクトにしていきます。
Original
低域だけで鳴っているアタック感の強いインパクトを探している時は、低域に集中して聴き、低域がしっかりあるか、アタックがあるか、聴き取ります。そして、余分な高域のインパクト音はEQでカットすることをイメージします。
EQ High Cut
500Hzより上をカット
先ほどとは逆に、高域だけのインパクトがほしい場合、高域に求めるインパクト音がしっかりあるか聴き取り、不要な低域はカットするイメージを持ち、選んでいきます。
EQ Low Cut
800Hzより下をカット
インパクトの低域にもう少し伸びがほしい場合、ハイカットをしたインパクトにリバーブをかけましょう。そうすることで、低域だけが長く響くインパクトを作ることができます。
High Cut + Reverb
Reverb設定
Decay (リバーブの余韻) を4bars (4小節) にし、Dryを100%, Wetを50%に設定しています。
ここでのポイントは、左下のPredelayの設定です。Logic Pro X付属のChromaVerbは、Predelayはデフォルトでオフになっているのですが、オフのままだとインパクトが発音されたところからリバーブがかかり、アタック感が弱まってしまいます。
オリジナルのアタック感をそのまま残しつつ、リバーブは長くかかってほしいので、1/32音符分遅れてリバーブがかかるという設定にします。
Predelay Off
オフだとアタックが少しだけぼやけてしまいます。
Predelay 1/4設定
これだけ遅れるとPredelayの効果を確認できますね。1/4音符分遅れてリバーブがかかっているので、少し不自然ですが、使い方次第ではトリッキーなおもしろいハマり方をするかもしれません。
「このサンプルにEQをかければ、こういう音になる」、というのイメージを持てることにより、サンプル選びの幅が広がり、選ぶ早さも、正確さも上がるはずです。これは、FXのサンプル以外にも応用できます。
また、気に入ったサンプルは、印を付けておいたり、お気に入りのフォルダを作り、種類ごとに分けておくと、次からサンプルを選ぶ時間が省けます。
特徴的な音をしているサンプルは毎回使うと、使い回し感が強く出てしまいますが、どの曲にもあるような普遍的なサンプルは同じものを使っても問題ないでしょう。
RYOTA
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