こんにちは。
突然ですが、皆さんは音楽を「完成させる」習慣って持っていますでしょうか?
メロディを考えるのは得意。ビートならいろんなパターンで作れる。ドロップのアイデアは豊富に持っている。などなど。
楽曲制作においてある特定のアクションに対しての自信はあるけれど、全体像を最後まで構築し完成させるとなるとなんだか苦手意識がある…。という方は意外と多いのではないでしょうか?
この苦手意識はこれから音楽家として活躍し多くの楽曲をリリースしていくことを目指す上で一刻も早く解決させておきたいものですよね。
今回はそういった悩みを解決させるための内容になっております。
ワークフローとは何か?
そもそもワークフローってなんだ?ですよね。
僕もよく使う言葉ですが、若干曖昧に捉えられてしまうなんとも使い勝手の良い言葉です。
ウィキペディアによると、ワークフローとは「リソース(資源)を体系的に組織化した反復可能な業務活動のパターンである。ワークフローは、物質の加工、サービスの提供、情報の処理など、何らかの具体的意図をもって設計される。ワークフローは、例えば、操作の列、個人またはグループの定まった作業、従業員の組織、複数の機械の機構などで表現しうる。」だそうです。ちょっとこれはややこしい。
僕は音楽におけるワークフローの定義として、ここまで削ぎ落とそうと思います。
「アイデアを曲に仕上げるまでのプロセス」
それでいうと、定期的に楽曲をリリースしている人は皆ワークフローを持っているということになります。アイデアから完成品に至るまでのプロセスを経ていますからね。
ワークフローに正解はない
ワークフロー自体に正解はありません。完全に人それぞれだと言えます。
重要なことは、「ワークフローを持っている」ことです。
毎日夜中の2時から酔っ払いつつ画面とにらめっこして作っていくことも、曲が完成させられるのであればワークフローと言えます。それが理想的かどうかは別の話ですね。
つまりどんなに洗練されたアプローチでアイデアを形にしようとも、音楽を完成させていないのであれば、そこにはワークフローはありません。
という訳で、まずはワークフローそのものを持つということが前提条件であることはわかって頂けたと思います。
その上で効果的なワークフローを知りたいところですよね。
効果的なワークフローとは
効果的なワークフローには以下のようなプロセスがあります。
・アイデアを生み出す
・アイデアから形にする
・サウンドデザインをする
・アレンジと構造を決定する
・ミキシングと微調整を行う
また、これらを素早く実行してスムーズに進めていくための戦略も含まれています。
それぞれの例を挙げてみましょう。
アイデアを生み出す:写真や映画から生み出す
アイデアから形にする:既存のアイデアにいくつかサウンドをレイヤーする
サウンドデザイン:音色をどうするかの作業とメロディなどの構築を分けて考える
配置と構造:全体的な構造を俯瞰してから細かい部分を見る
ミキシングとツイーク:ボリュームフェーダーだけでまずはミックスする
ワークフローが音楽制作を楽しくさせる
フローの中にいる時が一番音楽を作っていて楽しいです。それこそが音楽制作にハマる理由なのかもしれませんよね。
効果的なワークフローがフロー状態の頻度を高めるのであれば、効果的なワークフローは音楽制作をより楽しくするということになります。
勘違いしてはいけないこととして、効果的なワークフローのポイントは、決して音楽制作を楽にすることではありません。重要なのは、正しいことに力を入れているかどうかということです。
次の章で紹介するように、クリエイティブな思考にはフローと楽しさが必要です。もし現時点で、音楽制作はストレスの多い、混乱した、イライラするものだと感じているなら、クリエイティブになれる可能性は低いです。
抜け出すためのマインドセットを持ちましょう。
実際のアクション
実際にDAW上でのワークフローを決めていきましょう。
まずは自分の主な弱点を見つけ、それを簡単にするためのフレームワークを作ることです。
自分の弱点が「アレンジ」だとすると、以下のようなワークフローを作ることになります。
1.自分の作りたいものと似たスタイルのトラックをDAWにドラッグする。
2.大まかにトラックの構造をコピーしていく。そうしている間に新たに浮かぶ自分のアイデアを追加していく。
3.参考曲でのFX系サウンドがどのように使われているかをよく聞き、自分のトラックにも仮で作成してみる。
最後に
ワークフローの中身は、自分の好きなようにシンプルでも複雑でもどちらでも構いません。普段自分が難しいと思うアクションにどのように「手順」を追加できるか、どのようにそれを “ハック “できるかを考えてみてください!
GINPEI
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