みなさんこんにちは!
今回は、DJで使用するミキサーにあるエフェクト「SOUND COLOR FX “FILTER”」を、楽曲にも取り入れることができるプラグインとEQで同様の効果を得る方法を紹介します。
この「SOUND COLOR FX “FILTER”」は、DJ中によく使用されていて、名前は知らずともその音には馴染みがあるはずです。
このツマミ部分の”FILTER”のエフェクトです。
使用するプラグインは、Xfer Records「DJMFilter」(フリープラグイン)。名称はそのままですね。
Xfer Records 「DJMFilter」
とてもシンプルな作りで、DJミキサーの「Filter」のエフェクトだけのプラグインになっています。
真ん中の時計の針のようなところを操作すれば、簡単に「Filter」の効果を得られます。
左に振ると「ローパス(高音域をカットした音)」、右に振ると「ハイパス(低音域をカットした音)」になります。
では、さっそくエフェクト音を聴いてみましょう。
Original
Version 1
ローパスからハイパスのオートメーション
Version 2
ビルドアップ終わりに急激にローパスするオートメーション
例ではビルドアップにエフェクトをかけていますが、アイディア次第ではいろいろなところに応用できるエフェクトです。
次にEQを用いて、同様の効果を得られる方法をみていきましょう。
エフェクトのかかり具合はこのような音です。
EQ Version 1
ハイカットオートメーションでハイカット
EQ Version 2
ハイカットオートメーションで急激にハイカット
EQでハイカットやローカットをするだけのシンプルなものですが、ミキシングで使用していたEQでそのままできるという、新たに「DJMFilter」を挿さなくていいメリットがあります。
そしてEQでDJミキサーの「Filter」のような効果を得るには、設定のポイントがあります。
・カットのカーブを急激にする。
・カットする周波数ポイントを強調する。
赤の部分は、Logic Pro Xの場合、「6, 12, 18, 24, 36, 48」とありますが、数値が高いほどカーブが急になります。
「6」の場合
「48」の場合
緑の部分は、周波数ポイントを強調することにより、DJミキサー「Filter」の特徴的な”シュンシュン”とした効果を得られます。
デフォルトの「0.71」
周波数ポイントがなだらか
「4.0」の場合
周波数ポイントが大きくなっている
周波数ポイントを強調して、帯域の移動をわかりやすくすることにより、DJミキサーの「Filter」と同じような効果を得ることができます。
ひとつ注意するべき点が、緑の部分の数値を上げると、画像を見ての通り、単純にその帯域がブーストされます。今回のようにビルドアップ全体やトラック全体に、このような設定でかけてしまうと、求めていない帯域の上がり方になってしまいます。このテクニックを使う場合、使いたいトラックを分けてそのトラックだけにこのEQを適応するなど、このEQでどのようなことが起こっているのか、確認しながら使用しましょう。
このテクニックは、使い方次第で楽曲に良い効果を与えてくれるので、いろいろなアイディアを試してみましょう!
RYOTA
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