みなさんこんにちは!
今回は、ダンスミュージックだけではなく、
昨今の音楽にはかかせない「FX」の作成方法を紹介していきます。
その中でも、使用頻度の高い、
「インパクト (Impact) 」(ドーン効果音)
を実際に作っていきます。
では早速、作成の過程をみていきましょう。
1 ) KickをDAWに読み込もう。
低音がしっかりあるものを選ぶといい結果を得やすいです。
今回は、このKickを選びました。
2 ) リバーブをインサートしよう。※インサート: プラグインを挿すこと。
ボリュームが大きくなりすぎないよう、音割れしないように、
あらかじめフェーダーを「-9db」に下げています。
ここでは、Logic Pro X付属の「ChromaVerb」使用しています。
「ChromaVerb」のデフォルトの設定から、画像のような設定にしています。
「Decay」の数値を変更することで、リバーブの余韻の長さが変更できるので、
さらに長い余韻のインパクトが欲しい場合は、値を大きくしましょう。
逆に、短い余韻にしたい場合、値を小さくしましょう。
これだけで、簡単にインパクトを作ることができました。
3 ) EQでハイカット
前工程のままでも十分使えるインパクトなのですが、
もうひとつのバリエーションとして、EQでハイカットすることで、
高音のアタック感のない、低音だけのインパクトを作ることができます。
※リバーブの後にEQをインサートします。
EQの設定は以下の画像のようになっています。
ハイカット具合は、聴きながら自分好みに設定しましょう。
今回は、1000Hzまでカットしています。
EQでハイカットしたインパクト。
どちらのニュアンスがほしいかは、使いどころと好みなので、
いろいろ試して、耳で聴いて判断しましょう。
最後に、応用編を紹介します。
4 ) 秘技 Tremolo
これまでに作ってきたインパクトに、ひと工夫を加えていきます。
そこで登場するのが、Logic Pro X付属の「Tremolo (トレモロ) 」です。
Tremoloは、音楽の授業などで、聞いたことがあるトレモロ奏法で馴染みがあると思います。
トレモロ奏法のように小刻みに震わせる効果をインパクトにも与えるのです。
早速、Tremoloを適用したインパクトを聴いてみましょう。
※Tremoloは、「Modulation」の項目の中にあります。
デフォルトの設定から画像の設定に変更しています。
「Rate」を変更することで、振動の間隔を調整できます。
上の設定が「1/4」でした。次に「1/8」にしてみましょう。
※「Rate」以外の設定の変更はありません。
いかがでしょうか。
このように、ちょっとしたことで、おもしろい効果を与えることができます。
これは、他にもいろいろな応用ができるかもしれませんね!
サンプルの中からインパクトを探して使うことも、もちろん素晴らしいことです。
その上で、オリジナルのインパクトを作れることは、
幅が広がり、その曲々、そのパートにあった、より良い曲作りに繋がることでしょう!
RYOTA
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