みなさんこんにちは!
今回は、リバーブの種類を紹介していきます。
(リバーブについては、前ブログで解説しています。”Reverbとは”)
リバーブは、残響音を作り出すエフェクトです。
そのリバーブにもいくつか種類があるので、良く使う・使える代表的なものをみていきましょう。
(同じPluckの音源にそれぞれのリバーブをかけています。)
リバーブがかかっていないドライな音源
H A L L
コンサートホールなどの大きな空間の残響音です。
初期反射音(原音が鳴って跳ね返ってくる音)が遅く、ディケイタイム(残響音が残っている時間)が長い特徴があります。
長い時間、残響音があるので音数が少ないもの、広い空間を表現したいボーカルなどに適しています。音数が多いと次の音が発音されても前の音の残響音が強く残っているので、原音と残響音とで音の渋滞が起こり、音が濁ってしまいます。
Hall Reverb
R O O M
レコーディングスタジオや部屋など小さな空間の残響音です。
初期反射音は速めで、ディケイタイムは短く、普段聴き慣れているような自然な反響音です。
残響音の減衰が速いので、音数が多いものにも使えます。
ドラムやギター、ピアノ、ボーカルなどに適したリバーブです。
Room Reverb
P L A T E
金属製の大きなプレート使い、そのプレートの振動を利用し残響音を得るものです。ルームリバーブよりも場所を取らずに、より広い空間を再現でき、自然の残響に近い音を得ることができます。
プレートリバーブは様々なジャンル、楽器に適用でき、幅広く使えます。
ボーカルにかけると楽曲への馴染みが良く、自然な豊かな効果を与えることができます。
Plate Reverb
S P R I N G
金属製のバネに振動を加え、その共振で残響音を得るものです。
ギターアンプに付いているリバーブはスプリングリバーブが多く、ギターリストにとっては馴染みのあるリバーブです。
バネを彷彿させる残響音が特徴的で、やはりエレキギターとの相性は抜群です。
Spring Reverb
C H A M B E R
残響を録音するために作られた特殊な空間の残響音です。
金属板やタイルなどを貼った部屋や、廊下、階段室などさまざまな空間が作りシュミレートされているので、様々なジャンル、楽器に対応できます。
ボーカルやアコースティックな楽器に適しています。
Chamber Reverb
最後にオススメのリバーブを紹介します。
Valhalla DSP社「Valhalla VintageVerb」
この会社は全商品$50と統一され、セールが行われません。なので、買いたい時が買い時です。そして、比較的安価にも関わらず、上記の5つのタイプのリバーブを”MODE”で切り替えることができるので、これをひとつ持っておけば、どのリバーブにも対応できます。また、リバーブのかかり具合も好評で、EDMなどのダンスミュージックはもちろん、Popsなど様々なジャンルに使用することができます。
DAW付属のリバーブしか持っていない方は、最初に購入するリバーブの候補に入れておくと良いでしょう。
リバーブは音楽制作に欠かせないものです。特に昨今のダンスミュージックにはあえて過剰にリバーブをかけたりと、非現実的なエフェクティブな使い方をしている楽曲も多くあります。リバーブのかかり方だけの参考曲を探し、自分の曲と照らし合わせながら、リバーブを選んだり調節していくと、耳も慣れていき、良いリバーブ使いができるようになるでしょう。
リバーブを使用したサウンドデザインのテクニック動画
RYOTA
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。