みなさんこんにちは!
今回は、ボーカルに対する空間系処理「ディレイ」のTipsをご紹介いたします。
・Slapback Delay
・Synced Delay
・Add A Reverb
完成音源
全てのディレイオフ
スラップバックディレイは、普通のディレイとは少し違い、とても短い時間で返ってくるディレイのことです。
スラップバックディレイのみオン
ディレイオフ
ボーカルに空間や厚みを出す効果があり、ボーカルが少し細かったり物足りないときには「スラップバックディレイ」を試すと良いでしょう。
今回は、少し大きめに「スラップバックディレイ」を混ぜていますが、小さめに混ぜることで、ディレイ感をなくし、ボーカルの存在感が増したり、強調しすぎない空間を作ることができます。
Slapback Delay設定
通常のディレイやリバーブと同じように、スラップバック用のAuxトラックを作成し、ボーカルトラックからセンドで送ります。
ステレオディレイをインサートします。
(左右のディレイをそれぞれコントロールできるディレイであればどのメーカーのものでも大丈夫です)
Slapback Delay設定
左右のディレイタイムを少しズラし、80ms〜200msくらいの間で曲のBPMによって調整します。
遅いBPMであれば遅めのディレイタイム、速いBPMであれば速めのディレイタイムに設定すると良いでしょう。
Feedbackはなしの設定にします。
Slapback Delay + Piano
ボーカルのディレイとしてよく使われるピンポンディレイは左右のディレイタイムが異なりますが、左右同じディレイタイムで返ってくるようなディレイを作ります。
シンクドディレイのみオン
Synced Delay設定
通常のディレイは、その楽曲のBPMにシンクする設定になっているので、左右のディレイタイムを同じにすると、左右同じタイミングでディレイが返ってくることになり、ステレオ感がなくモノラルなディレイになってしまいます。
そこで、任意のディレイタイム(今回は1/8)にした後に、Syncモードを解除して左右のディレイタイムを微妙にズラします。こうすることで1/8のステレオ感があるディレイを作ることができます。
(プラグインによっては、これを自動で行ってくれるものもあります。Soundtoys – EchoBoyなど)
右のディレイタイムが1/8そのままで、左のディレイタイムを微妙に速く設定しています。
Synced Delay + Piano
ディレイの音がはっきりしすぎていると感じる場合、ディレイトラックのディレイの後段にリバーブを直接インサートします。
※リバーブトラックとは別。
Slapback Delay + Reverb
Slapback Delayのみ
Synced Delay + Reverb
Synced Delayのみ
ディレイがスムーズに繋がっているように聴かせることができます。
ディレイにかけるリバーブの設定
Slapback Delayのリバーブ
Syncedk Delayのリバーブ
今回はプレートリバーブを使用しています。ポイントはディケイタイムを短くすることです。
スラップバックディレイとシンクドディレイにかけているリバーブの設定は同じで、ドライ/ウェットの割合が多少異なります。
Slapback Delay + Reverb + Synced Delay + Reverb
Slapback Delay + Reverb + Synced Delay + Reverb + Piano
ボーカルの空間系はその楽曲の雰囲気を大きく左右するので、細部までこだわってみましょう。
RYOTA
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