みなさんこんにちは!
今回は、「Vocal Chops」の後編です。
(前編はこちら “Vocal Chops -1-” )
前編では、ボーカルのワンショットを選び、
サンプラーのEXS24に取り込むところまででした。
その続きを早速はじめていきましょう。
4 ) Vocal One ShotをEXS24でエディットしよう
ボーカルワンショットを取り込んだサンプラーEXS24を開きます。
EXS24の右上にある“edit”をクリックし、エディターを開きます。
各ボーカルワンショットはそれぞれ鍵盤に、
「A (ド#) はC0」、「B (ド) はC#0」、「C (ド) はD0」に割り当てられています。
C0の鍵盤を弾くと、Aが発音されるようになっているため、
C0 (ド) を弾いているのに “ド” ではなく、”ド#” が発音されることになってしまいます。(B, Cも同様)
このままでは弾きたいメロディが思うように弾けなくなってしまうので、しっかり設定する必要があります。
「ピッチ」、「キーレンジ」の項目を画像のように設定しましょう。
ピッチ : そのオーディオのオリジナルのピッチ (音程) をどの鍵盤に配置するか決める。
キーレンジ : そのオーディオを鍵盤に割り振る範囲を決める。
[ ピッチ ]
「Aは “C#0” 」、「Bは “C2” 」、「Cは “C4” 」
※ボーカルワンショットのオリジナルのピッチが、そのまま鍵盤に当てはまるように設定する。(Aの場合、オリジナルのピッチが “ド#” だったので、C#0に配置。)
[ キーレンジ ]
「Aは “B-1 〜 A#1” 」、「Bは “B2 〜 A#3” 」、「Cは “B3 〜 B5” 」
※キーレンジの範囲を広くとるのは、どのメロディーにも対応できるように。
(Aのキーレンジが “C#0〜D0” だった場合、Aのボーカルワンショットは、C#0とD0でしか弾けない。)
また、ピッチの設定を2オクターブずつ離しているのは、各ボーカルワンショットが被らないようにするためです。
例 )
[ ピッチ ] : 「Aは “C#0” 」、「Bは “C0” 」
[ キーレンジ ] : 「Aは “B-1 〜 A#1” 」、「Bは “B-1 〜 A#1” 」
この場合、C0を弾いた時にAとBが同時に鳴ってしまう。
5 ) どのVocal One Shotでメロディを弾くか考えよう
ボーカルワンショットをサンプラーに取り込んだ時にできたリージョンは削除し、
Vocal Chopsにするために考えた元のメロディをコピーします。
コピーしたままだとこのようになります。
2ヶ所、音が高くなっているのは、「B = “B2 〜 A#3” 」の範囲内 “G3” の高めのボーカルワンショットが鳴っているからです。
また、ほとんどを “C” で弾いていることになります。
このままでは、少しおもしろみに欠けるので、
ここからより良くするために、画像のようなMIDIの配置にアレンジしました。
弾いているピッチ自体は変わらず (メロディ自体は変わらず)、
A, B, C、どのボーカルワンショットに発音させるかを考えます。
これで、完成系のVocal Chopsができました。
このMIDIのアレンジは少し考える必要がありますが、バリエーションは無数にあるので、試行錯誤しながら、楽しみながら作ってみてください。
そして、このVocal Chopsに「Stereo Delay」、「ChromaVerb」、「Kickstart (サイドチェーン)」の順番でエフェクトをかけています。
「Stereo Delay」の設定
「ChromaVerb」の設定
「Kickstart」の設定
(Kygo – Stargazingを参考にサイドチェーンでノリを作っている)
そして、ピアノでコードをプラスすれば完成です。(サイドチェーン有)
コード進行 : F / C / G / Am (Key=Cメジャー)
いかがだったでしょうか?良いVocal Chopsはできましたか?
しっかり自分のモノにできれば、大きな戦力になるはずです。
そして、ワンショットって使いようないな、と思っていた方も、
これでワンショットとお友達です。
この方法で、シンセのワンショットも同じようにEXS24に取り込み、メロディを弾くことができますね。
Vocal Chopsでこの夏を乗り切ろう!
RYOTA
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。