みなさんこんにちは!
今回は、現在フリーダウンロードが可能なCymatics社の「COBRA HIP HOP SAMPLE PACK」(通常$35)を使用して、トラックを作っていきます。(前編後編)
使用したサンプルやプラグイン、MIDIも明記するので、自身のDAWでそのまま再現やオリジナルへの発展など、いろいろ試していただけると幸いです。
それでは早速完成されたトラックを聴いてみましょう。(BPM=140, Key=D#メジャー)
まず、曲を作るときに大事になってくるのが、その曲の完成像をより具体的にイメージしておくことです。
そうすることによって、やりたいこと、やるべきことが明確になり、完成までスムーズに進めやすくなります。
今回、この曲作り始める段階で、イメージしたのは、大きなくくりから3つです。
「Hip Hopトラック」
今回、使用したサンプルパックは“808”という、有名なドラムマシーンのサンプル音源(Hip HopやR&B, Trapなどに多く使われる)なので、オーソドックスなリズムパターンと音色での構築。さらに、この後の展開として、ドロップがある発展にもできるような雰囲気・要素を取り入れる。
↓
「一番の盛り上がりのセクションにラップが入る」
EDMのようなドロップではなく、最も盛り上がるところに声が入るサビとして作るようイメージ。
↓
「曲全体を通して使うメロ/フレーズ考える」
ダンスミュージックは、基本的に4小節あるいは8小節のループ音楽です。繰り返される、常に存在し続けるメロ/フレーズはとても重要で、曲の良し悪しを左右します。そのメロ/フレーズを作曲の初期段階である程度、固めておくと良い結果になりやすいです。
1 ) 核となるメロディ・フレーズを選ぼう/考えよう
サンプルパックのファイル”Melodics”→”Melody Loops”から「Cymatics – Cobra Melody Loop 12 – 140 BPM D# Maj」を選択。
この曲は、サンプルを使用しましたが、自分で思いついたメロやフレーズを軸に作曲していくことも良いでしょう。
このサンプルは、キーがD#メジャーということで、曲のキーもD#メジャーにしています。
サンプルのキーやBPMを変えてしまうと、どうしても音が劣化してしまいます。メインとなるサンプルのキーとBPMは、できる限り変えず、良い音質を保つようにしましょう。(必ずしも変更NGではない)
2 ) ドラムを構築しよう
1) 同様にサンプルパックから以下のサンプルを選び、ドラムを組んでいます。
Kick: 「Cymatics – Cobra Kick 3 – D」
※オングリッド: グリッド(縦の線)にしっかり合っていること
選んだフレーズのリズムがハネているので、ドラムやその他も合わせる必要があります。
Snare: 「Cymatics – Cobra Snare 11 – A#」
Snap: 「Cymatics – Cobra Snap 4」
スネアに少し派手さを加えるため、Logic Pro付属の”Overdrive”を画像の設定でかけています。
Snare Overdriveの設定
Snare Dry
Snare Wet
スナップには”Overdrive”をかけた後に、広がりがほしかったので、インサートで”ChromaVerb”を画像の設定でかけています。
Snap Overdriveの設定
Snap ChromaVerbの設定
Snap Dry
Snap Wet
HiHat: 「Cymatics – Cobra Hihat Loop 4 – 150 BPM」
BPMが違うので、140BPMに合わせます。
音は求めるものでしたが、リズムパターンがイマイチだったので、カットし並び替ました。
オリジナル
変更後
HiHatパターン
Crash: 「Cymatics – Cobra Crash 2」
Reverse FX: 「Cymatics – Cobra Reverse FX 2」
クラッシュとリバースFXは好みのものを選び、並べているだけです。
ドラム全体で聴くとこのようになっています。
ドラム全体の構築パターン
これでドラムの構築までできました。
ベースやヴォーカルなどの続きは、次回の後編にて解説していきます。
また、お会いしましょう!
RYOTA
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