Music Production Schoolスタッフのぎんぺいです!
今日は、ダンスミュージックの楽曲制作で欠かせない作業の一つであるミキシングについて書いていこうと思います!
プロデューサーにとって最も重要で、かつ最も修得への道のりが長いと言われているミキシング。
はじめに言っておくと、このテーマ、語り出したらキリがないタイプの話題です。笑
というわけで、ミキシングについての記事は今後も幾度となく投稿していこうと思いますので、皆さま末長くよろしくお願いいたします!
ミキシングってなんだ?
そもそもミキシングとは何なのか?
早速Wikipediaさんで調べてみましょう!笑
“ミキシング (Mixing) とは、多チャンネルの音源をもとに、ミキシング・コンソールを用いて音声トラックのバランス、音色、定位(モノラルの場合を除く)などをつくりだす作業である。(中略)”
さすがWikipediaさん。簡潔でインテリジェンスに溢れた説明文。
しかし、ろくに勉強をやってこなかった僕には少々難しい。
専門的なワードが多い。。。
めちゃくちゃ簡単にまとめます。
ミキシングとは、
完成した音楽の各音を整理整頓する。
です。
文才のない僕が簡単にまとめようとしたおかげで更に混乱した皆様のために、例を挙げます。
「キックのサウンドに比べてクラップの音量が大きいな。ボリュームを下げよう。」
「メロディに使っているサウンドの低音が、一緒に鳴っているベースの低音を邪魔しているな。メロディのサウンドの低音をカットしよう。」
これらの思いつきから行うアクションをミキシングと呼びます。
つまり、ドラム、メロディのサウンド、ベース、バックグラウンドで鳴っているパッドのサウンドなど、混在している様々なサウンドを自分なりにベストな音量、理想的な場所に配置したりする作業をミキシングと言うんですね!
とにかく、全ての音が良い感じになってりゃ良いのか!(適当)
さあ、こんなデカすぎるテーマを扱う以上、前述したように1つの記事では語り尽くせません。(汗)
今日は、今後お話ししていく細か〜いミキシングの作業に混乱しないよう、ミキシングをする際の大まかな考え方の一つを書いていこうと思います!
一部、個人的な見解も含まれてしまいますが、お許しください!
参考曲を用意しよう。
「早速やったなぎんぺい。しょっぱなから人の曲パクれ宣言か!」
今回いただくであろうツッコミ。これに関しては正しいツッコミです。
実際、パクると言う表現がちょっと極端なだけで、理想の曲の真似をして自分の曲を理想的なものにするのはとても大事なことなんです。
しかし、ここで言う”真似”とは、メロディなどのアイデアを真似ることではありません。
各音の音量バランス、広がり具合、奥行きなど、様々な観点で参考にできる楽曲を用意して真似るのです。
ここで用意する参考曲は、自分の作った音楽と近しいジャンルのものを選ぶと良いでしょう。
できれば数曲あると良いです。
いくつかの参考曲をチェックすることで、自分が表現したいジャンルのサウンドの傾向をつかむことができます。
これらは、自分の耳を鍛える訓練の一環でもあります。
スマートフォンのスピーカー、イヤホン、カーステレオ。理想的な参考曲は、これらのどんな環境でも素晴らし〜くよく聴こえます。
これって、当たり前のようで結構凄いことなんですよね。
世界中のプロデューサーが、自分のスタジオで完成させて「できたわこれ!」と思ったものを帰り道イヤホンで聴いていたら「ショボすぎません!?」となる時代を通ります。もちろん僕も。
次は、
自分の曲と比較
です。
現実を突きつけられる恐ろしい瞬間です。精神的にタフな日に行いましょう。
参考曲と自分の曲をそれぞれトラックにインポートし、交互に聴いていきます。
そして、何が違うかを明確に理解してください。
メモに箇条書きしていくと良いかもしれませんね!
例えば僕の場合、
・ベースラインが大きすぎる
・展開に緩急がない(ドロップに入った瞬間の”エネルギッシュさ”が感じられない)
・音楽全体に広がりが無く、狭い範囲で鳴っている感じがする
こんな感じですかね。悲しい箇条書き。。。
しかし、これらは問題の改善のために大切なことです!
解決策を見つけるためにはまず課題を突き止めなければいけません。
例えば1つ目の問題点。
これは、僕が作業していく際に使用する中心アイテムがiPhoneのイヤホンだったりすると起こり得ます。
自分自身がろくにベースラインを聞き取れないアイテムで制作をしていたため、ベースラインを上げ過ぎたんですね。。。
2つ目は、各パートを個々に注目して作っていると起こり得る問題です。
例えば、ビルドアップそのものは完璧にできても、その次に訪れるドロップを凌駕する存在感を発揮しちゃったり。。。
オートメーションを活用して、徐々にボリュームを下げていけば、ドロップの存在感が強調されますね!
↑いつか詳しくお話しします。
3つ目は、サウンドを立体的に捉えることで解決する問題です。
ここではすごくざっくり解説しますが、音はポジション配置が大事です。
例えば、HardwellやKSHMRなどのBig Roomプロデューサーの楽曲のブレイクダウンのパートを想像してください。
ものすごく広い場所で鳴っているような感じがしますよね!
あれは、中央で鳴るサウンドだけでなく、外側で鳴るサウンドも重要視して作っていくことで表現できます。もちろん他にも考慮する点はありますが!
こんな感じで、参考曲を用意することで、まずは理想的なサウンドについて把握すること、そして、自分の曲との違いを明確に理解して解決に向けて動くことが大切です!
プロジェクトがある程度進んだら、具体的な方向性が定まる頃には参考曲も決めておくと良いですね。
そうすれば、ミキシングにおいて迷うことは格段に減りますよ!
さあ、今日は長々とミキシングにおける考え方のテクニックについて書いていきました。
今後は幾度となくこのミキシングのためのテクニックを書いていこうと思います。
みなさんの楽曲のレベルアップに繋がれば幸いです〜!
それではまた!
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