みなさんこんにちは!
今回は、Sylenth1を使って、動きのあるSuper Sawを作っていきましょう。
Sylenth1以外のシンセでも、仕組みを理解していれば作ることができますので、お試しください。
動きのあるSuper Saw
Sylenth1の設定
コードMIDI (Key=GM, BPM=128)
ポイントは、2つのLFOで2種類の動きを付けることです。
- Sylenth1の設定を初期化する
- Super Sawを作る
- カットオフを有効にする
- LFO1でカットオフに動きをつける1
- LFO2でカットオフに動きをつける2
デフォルトでは、Sylenth1を立ち上げた時に「001:ARP 303 Saw」というプリセットが選ばれている状態です。このプリセットの中から好きな音を探していくのも良いですが、イチから音作りをしたい場合は、設定をイニシャライズ(初期化)します。
Menu > Preset > Clear | Init (Command +J)
イニシャライズ後
イニシャライズの音はこのようになっています。このままでもいい感じです。
イニシャライズ後
Super Sawは、基本的にSaw Wave (ノコギリ波)で作られるので、「OSCILLATOR A1」と「OSCILLATOR A2」の「WAVE」をSaw Waveにします。
<OSCILLATOR A1>
・「RETRIG」
新しいノートの発音ごとに、波形の最初の位置から発音するか、オンオフすることができます。今回はオフにしています。
・「VOICES」
同時になる音の数が増えていくイメージです。広がりも感じられます。6に設定しています。
・「DETUNE」
ピッチをズラすことができます。音が濁ったように聴こえない程度に上げます。
・「STEREO」を調整する
広がりが欲しいので、今回はMaxに設定しています。
<OSCILLATOR A2>
・「RETRIG」
Oscillator A2ではオンにしています。
・「VOICES」
同時になる音の数が増えていくイメージです。広がりも感じられます。Oscillator A2ではセンターに定位させるので1に設定しています。
・「DETUNE」
VOICESが1の場合、Detuneを上げても変化がありません。
・「STEREO」
VOICESが1の場合、Stereoを上げても変化がありません。
・「OCTAVE」
-1にし、低く鳴るように設定しています。
Super Saw設定
Super Saw
「FILTER TYPE」から「Lowpass」を選択し、「CUTOFF」のツマミでコントロールすることができます。
カットオフ設定
カットオフ
・「WAVE」
どのような波の形で動かしたいか選ぶことができ、今回は「Triangle」にします。
・「RATE」
どのくらいの速さでWAVEの周期を繰り返したいか設定でき、「1/16」にしています。
・「GAIN」
どれくらい強くかけるか設定します。
そして、このLFO1が何に対してかかるのか設定するために、2つある窓の1つを「CUTOFF AB」を選択します。その横にあるツマミで下限と上限を決めることができます。
LFO1設定
LFO1設定
LFO1と仕組みは同じで、LFO1
では、1/16のリズムを感じられるRATEの設定していましたが、1/16のリズムの中に1/2のアクセントを付けるためにLFO2を用いています。
・「WAVE」「Sin」
・「RATE」「1/2」
LFO2設定
LFO2 設定
これらのサウンドデザインの後に、曲の展開のアイディアとして、「CUTOFF」のオートメーションを描いて、Lowpassフィルターが開いたり閉じたりする動きを付けるいます。
CUTOFF
CUTOFFオートメーション
動きのあるSuper Saw
ちょっとした設定の違いで、またおもしろいサウンドデザインができると思いますので、各ツマミの挙動を確認しながら試してみてください。
RYOTA
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