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Fabfilter Pro-Q4

    

みなさんこんにちは!

今回は、約6年振りにアップグレードされた「Fabfilter/Pro-Q4」の新たな機能などについて、ご紹介いたします。

Fabfilter/Pro-Q4

    

待望のアップグレードに、どのような機能が追加されるのか、楽しみなアップグレードでした。

内容もユニークなところを提案していて、さすがのFabfilterと言ったところです。

それでは、新機能や改善された点などをみていきましょう。

    

・Spectral dynamics
・EQ Sketch
・Instance list
・Character modes

    

Spectral Dynamics

   

今回のアップグレードの目玉の一つです。Pro-Q3に備わっていたダイナミックEQに、スペクトラルダイナミックEQが加わりました。

ダイナミックEQでは、大きな範囲でダイナミックEQが動作するので、ピンポイントでの処理が難しかったのですが、スペクトラルダイナミックEQになり、上画像のように、細かな反応ができるようになっています。

使用感は、比較される「Soothe2」に比べると、やはり、スペクトラルEQ特化の「Soothe2」には、使い勝手など劣る印象です。反応する挙動も少し扱いにくい印象でした。

そして、処理が複雑になるので、負荷が大きくなった実感もあります。

しかし、一つのEQ内でここまで手が届くのは、作業スピードが上がり、とても便利です。「Soothe2」とも並行して使っていけそうです。

EQ Sketch

     

マウスで絵を描くようにEQカーブを作ることができる機能です。

プレビュー動画を観ている段階では、作業が早くなり、使い勝手が良くなるイメージをしていたのですが、実際には、結局、カーブを描き直したり、EQポイントを作り直すなど、調整の手間がかかることが多かったので、使用することはほぼないという使い勝手でした。

ユニークな機能でワクワクしましたが、もう一歩届かず。

Instance List

    

こちらも目玉機能の一つ「インスタンスリスト」。一つのプラグイン内で、全Pro-Q4を見ることができ、コントロールすることができます。

わざわざ、このトラックのPro-Q4を閉じて、あのトラックのPro-Q4を開いて、の繰り返しをせずに作業を進められるこの機能はとても便利です。

同時に、帯域の被りなども確認することができ、さすがFabfilterです。

    

この機能に併せて「Copy and paste EQ bands or presets between plug-in instances」という機能が追加されています。

これは、「インスタンスリスト」内でコピー&ペーストができるという機能です。

Pro-Q3だと、コピーしたいトラックのPro-Q3自体をコピーして、ペーストしたいトラックのPro-Q3を開いてペースト、という方法でしたが、この必要がなくなり、一つのPro-Q4内で素早く行うことができるようになっています。

Character Modes

「Subtle」では、微妙なビンテージタイプのカラーを加え、「Warm」では、チューブのようなサチュレーション(第二次倍音)を加えることができます。EQの量によって具合が変わる仕様です。

個人的には、Pro-QにはクリーンなデジタルEQを極めて、精度を上げていく方向に期待していたので、あまり必要性を感じなかった機能ではありましたが、おもしろい機能だと思いました。

   

   

他にも、「音質改良」、「ダイナミックEQにアタックタイム/リリースタイム追加(待望!)」、「フィルタータイプが「6dB/oct」「12dB/oct」などの間を設定可能に」、「GUIがより現代的に」などより使いやすい改良点があります。

   

Pro-Qを使用してこなかった方は、これを機会にデモから試してみるのはいかがでしょうか。

>>Fabfilter / Pro-Q4

      

     

RYOTA

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