みなさんこんにちは!
今回は、コードのボイシングについてみていきましょう。
ボイシングとは、「Cメジャー」コードでも、C, E, Gと積み上げていくのか、E, G, Cと積み上げていくのか、などの和音構築の方法のことです。
このボイシングによって、響き方、聴こえ方が変わるので、ひと工夫することで、同じコード進行でも、また違った雰囲気を出すことができます。
キー=Gメジャーで、コード進行「C | D | Em | G」を基本コードとしています。
1 ) 基本的なボイシング
基本的なシンプルな響きをしています。
2 ) ベースを追加
コード進行のルートの音を1オクターブ下に追加し、ベース音を作りましょう。
3 ) ペダルノート(ペダルトーン)を考える
ペダルノートとは、進行していくコードに対して、同じ音(トップノート、ベースノート)が保たれる音のことを言います。
例えば、今回のコード進行のように、「| C | D | Em | G」とあった場合、「G音」や「B音」を全てのコードに追加します。
そうすることにより、一番耳で聴こえやすく、高いところにあるトップノートは、変化しないのにその下の構成音が変わっていくので、深みのあるコード進行を作ることができます。
今回は、「B音」をトップノートにしたボイシングを作成しています。
こうすることにより、全てのコードの基本構成音に「B音」は入っていないので、必然的にコード進行にテンション(コードの基本3和音以外の音)が加わり、複雑な響きになります。
今回の場合、「B音」を加えたことにより、「CM7 | D6 | Em | G」と7度や6度の音がテンションとして入っています。
また、「Emコード」「Gコード」は、元々からコード構成音に「B音」が入っているため、同じ位置で「B音」が鳴るよう、「Gコード」のボイシングを画像のように変更しています。(G, B, DのボイシングからD, G, Bのボイシングに変更。)
4 ) トップノート以外のボイシングを考える
考え方としては、コードとベース音の間を埋めるよう落差が少ないように工夫します。
そして、必須ではありませんが、構成音数があまり変化しないように構築しましょう。
今回の場合、常に「5音」でのボイシングにしています。
移動する音や追加する音は、そのキーで使える音で自由に試行錯誤しましょう。
慣れてくると、ここにこの音を足すと良くなりそう、という予測ができるようになります。
シンセで基本的なボイシングと工夫したボイシングを比べるとこのようになります。
基本ボイシング
工夫ボイシング
そして、ピアノではなくシンセで演奏することで違うボイシングの方が良くなる場合もあるので、ピアノとシンセの両方で試してみましょう。
ドラムとベースを加えたものでも聴き比べてみましょう。
基本ボイシング
工夫ボイシング
さらに、ボーカルチョップを加えたものも聴いてみましょう。
複雑な響きになって、楽曲に深みが出ています。
コードボイシングを工夫するだけで、また違った楽曲になるので、ぜひ試してみてください!
RYOTA
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