みなさんこんにちは!
曲を作る上で必ずと言っていいほど、必要になるドラムフィル。
ブレイクやドロップなどの曲の展開のタイミング、特にドロップ前には、かっこいいドラムフィルを入れてキメたいですよね。
そのために、いろいろなサンプルを聴いては選び、DAWに取り込み、曲との相性を確かめます。しかし、なかなかうまくいかないことがあります。
そのような時には、ドラムフィルを作ってしまいましょう。
完成ドラムフィル
1 ) 複数のドラムフィルを選ぼう
ドラムフィルのサンプルをざっくりと聴いていき、よさそうなサンプルを複数選び、DAWに取り込みましょう。
複数のドラムフィルをパズルのように、組み合わせてひとつのドラムフィルを作るので、ワンフレーズだけでも気に入ったサンプルは採用してみましょう。
今回は、この4種類のドラムフィルを選択しています。
Fill 1 (Red)
Fill 2 (Yellow)
Fill 3 (Green)
Fill 4 (Blue)
選んだドラムフィルを並べただけの状態
2 ) パズルのように並び替えよう
このドラムフィルを選んだ段階で、おおよその使いたい部分を決めておきます。
まずは、サンプルの使う部分・使わない部分を、大体の目安でカットします。
各サンプルをカット
ここからはイメージしたものをカタチにしていくため、並べ替えながら、自分が気に入る組み合わせを探していきましょう。
今回の組み合わせ
・Fill 1-Bをミュート。
・Fill 2-Fのキックがこのタイミングには不要だったので、Fill 2-Eのスネアをコピー。
・Fill 2-Fのキックを違うタイミングで2発 鳴るように配置 (最下段)。別トラックに分け、ボリュームを「-3」。
・Fill 3のドラムフィルはこのまま使う前提でチョイス。ボリューム「-3」。
・Fill 4-Bをミュート。Fill 4はパーカッション的な役割なので、ボリュームを控えめに「-6」。
並べ替え後
ボリュームバランス
イメージする力は、やっていくうちに培われるので、どんどんチャレンジしましょう。
3 ) リバースしたサンプルを加えよう
上で選んだサンプルを使い、リバース(逆再生)するFXを作ります。
リバース作成方法は、前ブログ「サンプルを応用しよう」をご覧ください。
ドラムフィルに入る直前に勢いを足すために、Fill 2-Aのハイハットの部分を複製し、リバースしています。
Fill 2-A Before
Fill 2-A After (Reverse)
同様に、ドラムフィルの一番最後、ドロップの直前のタイミングでも薄くリバースを足すことで、勢いをつけ、ドロップの入ることができます。
そこで、また違う箇所のFill 2-Cのスネアの部分からリバースを作成しています。
Fill 2-C Before
Fill 2-C After (Reverse)
スネアのアタック部分がそのまま残っているので、前後を少し短くカットし、最後に勢いよくボリュームが上がるようにフェードインを描いています。
Fill 2-C After (Reverse) + Cut + Fade In
この段階で、全体のバランスを整えつつ、ボリュームメーターが0dB以上にならないようにしましょう。
完成形
0dBを超えないボリュームバランス
これで完成としても十分なのですが、もうひと手間加えてみましょう。
4 ) ドラムフィルにオーバードライブ
各トラックをTrack Stackでまとめます。
Track Stackの作成方法は、前ブログ「Tremoloの応用」をご覧ください。
ドラムフィルをすべてまとめたTrack Stack
このまとめたチャンネルに「Overdrive」を差し、少し歪ませ、迫力を出します。
Overdrive設定
Driveを上げると歪みつつ、ボリュームが大きくなるので、Outputでボリュームを下げます。
完成ドラムフィル with Overdrive
自分のイメージ・自分の曲に合ったドラムフィルを作成し、より良い作曲ライフを楽しみましょう!
RYOTA
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